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鉄道高速化物語
最速から最適へ
小島 英俊 著
刊行年月日:2021/02/25
ISBN:978-4-422-24101-2
定価:本体1,700円+税
判型:四六判 188mm × 128mm
造本:並製
頁数:288頁
高速化は鉄道の「使命」である
1872年の鉄道開業以来、日本の鉄道技術は着実に進歩を遂げてきました。
世界初の高速鉄道である新幹線、次世代の高速鉄道であるリニアモーターカーの開発はその代表的な事績ですが、それ以前にも列車の高速化、所要時間の短縮を求めて、あらゆる方途が試みられています。
本書ではその歴史をひもとき、諸外国の事例と比較しつつ、高速化に寄与したさまざまな技術の発達や工夫をハード、ソフト両面から語り尽くします。
はしがき
第1章 鉄道の魅力はスピードで始まった
1 いよいよ鉄道が開業した
2 ブルネルの野望――超広軌鉄道
3 競争からルール作りへ
第2章 日本の鉄道開通から国有化まで
1 日本人の驚いたのもスピードだった
2 幹線の敷設とそのスピード
3 幹線国有化と新たな飛躍
第3章 高速化は鉄道の本性か
1 ディーゼル列車はスピード・スター
2 蒸気の時代と希少な電化
3 鉄道の夢は流線形から
第4章 鉄道国有化と新たな進展
1 改軌論は政治論争と技術論議
2 電車・蒸気・ディーゼルの共演
3 満鉄と弾丸列車
第5章 世界の鉄道の再興
1 大陸ヨーロッパにおける高速化の進展
2 英米における高速化の進展
3 中国における高速化の進展
第6章 日本も力強く立ち上がった
1 湘南電車の登場
2 軽量特急列車構想
3 小田急3000形SE車から「こだま」型電車特急へ
第7章 高速化への技術革新
1 蒸気機関の技術発達
2 ディーゼル機関の技術発達
3 電気モーターの技術発達
4 曲線区間のスピードアップ
第8章 新幹線の時代
1 新幹線の開発
2 海外勢の巻き返し
3 空力問題への取り組み
4 スピードの限界と粘着理論
第9章 時刻表とスピード記録を追って
1 在来線と私鉄のスピードアップ
2 表定速度と最高速度――欧米の場合
第10章 高速化は旅を変えた
1 高速化と利便性の向上
2 直通列車による高速化
3 中速鉄道のすすめ
第11章 リニア新時代をどう見るか
1 「リニア新幹線」の定義
2 世界で独走する技術
3 海外展開の模索
4 高速化から最適化へ
あとがき
主要参考文献
※著者紹介は書籍刊行時のものです。
[著]小島 英俊(コジマ ヒデトシ)
小島英俊(こじま ひでとし)
1939年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。三菱商事にて国内外勤務を経て独立、セデベ・ジャポン代表取締役として2006年まで勤務。2005年以降は近代史・鉄道史をテーマに著述業を本格化する。鉄道史学会会員。
著書:『流線形列車の時代』(NTT出版)、『文豪たちの大陸横断鉄道』(新潮新書)、『鉄道という文化』(角川選書)、『外貨を稼いだ男たち 戦前戦中ビジネスマン洋行戦記』(朝日新書)、『鉄道技術の日本史』(中公新書)、『新幹線はなぜあの顔なのか』(交通新聞社新書)、『鉄道快適化物語』(創元社、第44回交通図書賞[一般部門]受賞)
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