TOPICS 更新履歴

2020.03.13
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2020.03.04
「今月のおすすめ本」『プラネットアース』に推薦のことばを追加しました。
2020.02.14
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2020.02.03
「今月のおすすめ本」に『世界を変えた150の科学の本』を追加しました。
2020.01.16
「子どもの本100問100答」を更新しました。

今月のおすすめ本

おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。

プラネットアース
NetGalleyで公開中

プラネットアース――イラストで学ぶ生態系のしくみ

レイチェル・イグノトフスキー著/山室真澄監訳/東辻千枝子訳
定価(本体3,000円+税)

地球の循環と生態系のしくみをオシャレでかわいいイラストで学べる、まったく新しいビジュアルブック。地球環境学の基本をやさしく解説するとともに、世界各地の生態系を地域ごとに紹介。それぞれの地形や気候の特色と生物のサイクルを総合的に知ることができます。元素循環などの高度な内容もイラストでわかりやすく説明しているので、大人から子どもまで、持続可能な環境づくりのために必要な知識を楽しく身につけられます。

推薦のことば(NetGalleyより)

図書館関係者★★★★★
世の中に存在にする”生態系”に関する本で、多分一番オシャレで可愛いです。この素敵なイラストは、「理科が嫌い」、「地理が嫌い」という子どもの興味関心を引き出す1つの手段として有効ではないかと思いました。

副題に「イラストで学ぶ生態系のしくみ」とあったので、「授業で使うなら理科かなあ」と思っていましたが、世界各地の生態系の紹介するパートは、地理の授業でも使えそうです。

教育関係者★★★★★
絵がとても良い。
そして生態系としてパッと思いつくのは、アフリカ大陸のことなのだと自分で気づいた。本来ならば身近な問題として意識すべきことなのに、なぜその理解なのか、それは自分の周りをしっかりそういう視点で見ていないからではないか。

最後に、一人ひとりが出来ることが書いてあるのも良い。

しかし読後、やはり人類の存在が実はこのプラネットアースの存続を脅かす存在なのではないかという思いも強くなった。
様々な自然の脅威、今回のウィルスも人類に下された鉄槌なのではないか。いやそうは思いたくないのだけれど。

世界を変えた150の科学の本

世界を変えた150の科学の本

ブライアン・クレッグ 著/石黒千秋訳
定価(本体2,800円+税)

『ヒポクラテス全集』、アリストテレスの『自然学』から『ホーキング、宇宙を語る』『サピエンス全史』まで、豊富なビジュアル資料でたどる自然科学書2500年の歩み。

化石燃料の逆襲

化石燃料の逆襲――暑すぎる地球よ、さようなら

ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳
定価(本体2,200円+税)

地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題。それらを3つのテーマに絞り、SF風物語に仕立てた学習本の化石燃料編。

プラスチックで大パニック

プラスチックで大パニック――未来から、ありがとう

ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳
定価(本体2,200円+税)

地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題。それらを3つのテーマに絞り、SF風物語にした学習本のプラスチック編。

毒毒星人の地球侵略

毒毒星人の地球侵略――たたかう、アンジェリーナ

ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳
定価(本体2,200円+税)

地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題。それらを3つのテーマに絞り、SF風物語に仕立てた学習本の化学物質編。

ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑

ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑

黒木俊秀監修/小野良平訳
定価(本体2,800円+税)

身近な人間関係から学校、職場、地域社会、産業・文化など、心理学の広大な領域を、カラフルなイラストと解説で学べる図鑑。

未来を変えるロボット図鑑

未来を変えるロボット図鑑

ルーシー・ロジャーズほか監修/ローラ・ブラーほか著/喜多直子訳
定価(本体2,400円+税)

家庭用から産業用まで、さまざまな場所やシーンで活躍する、世界の最新ロボット36体をカラー写真や解説図で詳しく紹介。

子どもの本
100問100答

子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋
(2020.3.13更新)

子どものための本や文学がつくられたのはいつごろからですか?

「子どもの本」とは

 日本で最初の子どもの文学を問うことは、子どもの文学とは何かを問うことにほかなりません。大人が子どもを意識して創作した文学という狭義の立場から、子どもが登場する、あるいは子どもも読める文学という広義まで、子どもの文学をいかに捉えるかによって起点や作品も変わります。ここでは、大人が読者としての子どもを想定して描いた物語を主として、子どもが楽しんできた文学を視野に入れて考えてみます。

子ども向け文学の源流

 元は大人を対象としたものですが、室町から江戸時代にかけてつくられた絵入り物語である「お伽草子」や、そのなかで明るい彩色で素朴な作風をもつ「奈良絵本」は子どもたちにも受け入れられたといわれており、これが源流の一つと考えられます。また、江戸中期以降、大衆的な絵入り本である草双紙のうち、「赤本」と呼ばれる子ども向け絵本が刊行されて人気を博し、題材として昔話や祝いもの、合戦もの、知識ものなどが描かれました。

子ども向け読み物の萌芽――江戸期の子ども本

 一方、江戸文化の二大特色は、「印刷出版(製版)と寺子屋の普及」*1といわれます。近世初期には木版の製版印刷によって一定の大量生産が可能になり、寺子屋の普及も相俟って、子ども向け絵本などもつくられて流通しました。今日確認されているかぎり、江戸前期にあたる延宝6年(1678)には少なくとも子ども向け絵本が刊行されていたそうです。このころから幕末、明治初期にかけて、子どもに物語を提供する豆本や絵解き、絵双六、組上げ、立版古(たてばんこ)といわれるおもちゃ絵などの刷物や、往来もの(前近代の教科書)等が多く刊行され、これらは明治期にも引き継がれて子どもに届けられていきます。

教育対象としての子どもの発見

 明治初年になり、教育が重視されるようになると、知識や啓蒙を主眼とする出版物が相次いで誕生します。『訓蒙窮理図解』(1868)『世界国尽』(1869)『童蒙をしへ草』(1872)は福沢諭吉によるもので、国内外の激的な変化に伴って国外情勢にかかる知識や情報に関心が高まり、子どもに理科的あるいは修身・社会に関わる読物を提供しようとしたことが背景にあります。また、学制(1872)公布後、教育関係者による『西洋童話』(1874)『少年之玉』(1890)といった、昔話的な読物や立身出世を扱った作品も生まれました。

布教対象としての子ども――キリスト教関係者の活動と翻訳

 一方、明治の早い時期から『さいはひのおとづれわらべてびきのとひこたへ』(1872)「ちゑのあけぼの」(1886)などの子ども向け出版物が増え、布教対象としての子どもを意識し、教化するための手段として読物が刊行されていきます。またこの時期、グリムをはじめとする翻訳が多く刊行されますが、若松賤子が「女学雑誌」に「小公子」を訳出するなど、明治初期からキリスト教関係者はこの分野に大きな役割を果たしました。

巖谷小波(いわやさざなみ)のお伽噺――本格的な子ども向け物語の誕生

 明治中期になり、教育の普及に伴って子どもという新たな読者が形成されると、本格的な子ども向け物語が誕生します。巖谷小波は、「少年用文学」との意味を付与したわが国初の「少年文学叢書」全32冊(博文館)を刊行し、世に問います。第1編は小波の『こがね丸』(1891)。本書が日本の近代児童文学の始まりといわれるのは、爆発的ともいえる読者獲得により児童文学の市民権を確立したことに加え、小波自身が同書を契機に口演童話・絵本・児童演劇・教育など多くの関連分野へ貢献し、創始者または指導者となって明治以降の児童文学界を牽引したことにもよります。ちなみに、作品『こがね丸』は、江戸戯作文学の流れを汲む古風な仇討談で、起伏に富んだ物語とユーモアあふれる展開が、子ども・大人を問わず当時の読者を魅了したといわれています。

*注1.小池正胤「江戸期子ども本」『近代以前の児童文学』東京書籍、2003

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