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2021.10.15
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2021.10.05
「今月のおすすめ本」を更新しました。
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書籍紹介動画

学校・図書館さまにおすすめの書籍の内容を、動画でご紹介します。

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今月のおすすめ本

おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。

SDGsな生活のヒント

SDGsな生活のヒント

タラ・シャイン著/武井摩利訳
定価 3,630円(税込)

日常生活で使う100以上の品物を取り上げて、「物の使い方」をどう変えれば地球環境にポジティブな影響を与えられるかを解説。親しみやすい語り口で、サステイナブル(持続可能)な生活の楽しさや便利さを教えてくれる。

AI時代を生き抜くプログラミング的思考が身につくシリーズ【3巻セット(⑦~⑨)】

AI時代を生き抜くプログラミング的思考が身につくシリーズ【3巻セット(⑦~⑨)】

土屋誠司著
定価 8,250円(税込)

これからの時代を生きていくために必要な情報をコンパクトにまとめた小学生~中学生向き入門書シリーズ。『⑦ロボットと生きる世界』『⑧IoTで変わる社会』『⑨ICTが変える未来』の3巻セット。

恐竜学者は止まらない!

恐竜学者は止まらない!

田中康平著
定価 1,980円(税込)

恐竜学者を目指して北の大地に旅立ち、大学院ではカナダに留学。恐竜の謎を追い求め世界各地へ。恐竜の行動・生態を解き明かすべく奮闘する日々を、ユーモアを交えて語る。丸くて硬くて面白い、卵化石研究の世界へようこそ!

推薦のことば(NetGalleyより)

図書館関係者★★★★★

400pを超える圧倒的なボリュームで、すべてのページに田中先生の恐竜愛が溢れる熱い本です。 恐竜の化石というと、大型の骨化石のイメージがありましたが、本書では卵化石に秘められたロマンと、その壮大な謎解きの魅力が存分に語られ、どの章もわくわくしながら読みました。 膨大な量の卵化石を調査しデータを集め、現生種との比較もしながら仮説を立て検証することや、何十回も論文をブラッシュアップすること、いくつかの研究を同時進行で進めていることなど、なかなか知ることができない研究の話もとても興味深かったです。 恐竜好きの息子にせがまれ、小林先生が学術協力で参加された「ジュラシック大恐竜展」を見た後だったので、展覧会で見た恐竜たちと小林先生のお顔を思い出しながらこの本を読みました。著者の田中先生はもちろん、小林先生やダーラ、ジュンチャン、皆さん魅力的な方ばかりで、研究って大変だけど楽しそう!と思いました。 読後に田中先生のオンラインイベントに参加し、本書には収録されなかった研究の話もお聞きすることができ、楽しい時間を過ごしました。昔は茶色や緑の大きなトカゲのように描かれていた恐竜が、今はカラフルな羽毛が生えた姿になっているのが、驚きでもあり古代生物の面白さでもあるように思います。また新しい研究の成果が発表されるのを心待ちにしています。

GIS

GIS

矢野桂司著
定価 1,980円(税込)

グーグルマップやGPSからコンビニの出店計画、人流データの分析、ハザードマップ、SDGsの実現まで、必修化となる高校地理でも学ぶGISの基本や活用の実例を、写真やイラストを使ってやさしく解説するシリーズ第8弾。

地球があぶない! 地図で見る気候変動の図鑑

地球があぶない! 地図で見る気候変動の図鑑

フランス・ベルクハウト、カースティン・ダウ監修/ダン・フッカー著/大河内直彦監修/山崎正浩訳
定価 2,640円(税込)

今、まさに世界的な問題となっている気候変動について、さまざまな疑問に答える格好の案内書。その原因から環境への影響、私たちが取り組むべき課題やアクションまで、大きな地図やイラストを使ってわかりやすく解説する。

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学 全5巻セット

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学 全5巻セット

柴山元彦編著/寺戸真、西村昌能、和田充弘著
定価 11,000円(税込)

地学教師でもあった宮沢賢治の作品やエピソードを手掛かりに地学を学びなおせる新感覚の参考書シリーズ、詳細版が全5巻で登場。地学で扱う5分野を1巻ずつ独立させ、中学・高校で学ぶ基礎内容をほぼ網羅しています。

AI時代を生き抜くプログラミング的思考が身につくシリーズ【3巻セット(④~⑥)】

AI時代を生き抜くプログラミング的思考が身につくシリーズ【3巻セット(④~⑥)】

土屋誠司著
定価 8,250円(税込)

これからの時代を生きていくために必要な情報をコンパクトにまとめた小学生~中学生向き入門書シリーズ。『④コンピュータのしくみ』『⑤ネットワーク・通信のしくみ』『⑥情報セキュリティのしくみ』の3巻セット。

AI時代を生き抜くプログラミング的思考が身につくシリーズ【3巻セット(①~③)】

AI時代を生き抜くプログラミング的思考が身につくシリーズ【3巻セット(①~③)】

土屋誠司著
定価 8,250円(税込)

これからの時代を生きていくために必要な情報をコンパクトにまとめた小学生~中学生向き入門書シリーズ。『①AI〈人工知能〉のきほん』『②プログラミングのきほん』『③デジタルリテラシーのきほん』の3巻セット。

子どもの本
100問100答

子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋
(2021.10.15更新)

子どもの本には、どうして擬人化された動物の登場する本が多いのですか?

子どもの本と動物

 動物が人間と同じように笑ったり、さびしがったりすると思えるときがあります。そのため、ポターが「ピーターラビット」のシリーズ(全24巻、石井桃子他訳、福音館書店)で、住んでいる村のウサギやリスやアヒルが主人公になって活躍する物語をつくっても、自然に受け止めることができるのです。

 しかし、生活と密着したものだけでなく、キャラクターとしてライオンやオオカミ、クマなどが登場する物語も数多く出ているという実態もあります。

「擬人化」とイソップ寓話、動物昔話

 「擬人化」とは、人間でないものを人間になぞらえて表現することをいいます。花などの植物やスプーンやフライパンなどの台所用具、カミナリや北風も「擬人化」されていますが、数としてもっとも多いのは動物です。

 「イソップ寓話」には、「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」「都会のネズミと田舎のネズミ」など、多くの動物が一つの役割を与えられて登場してきます。寓話は、教訓を与え、諷刺することが目的ですので、人生訓のつまったわかりやすい物語として、年齢を問わず世界中で伝えられてきました。

 また、昔話にも多くの動物が登場します。昔話が語られた時代には、人間は動物とともに自然のなかで暮らしていました。「三びきのやぎのがらがらどん」では、自然の脅威のなかで生き延びていく姿が、「三びきのこぶた」では、力のないものが知恵を働かせて生き延びていく姿が物語になっています。

 寓話では、動物は一つの役割を表現しており、アリは働き者、キツネはずる賢いと固定したイメージで語られています。しかし、昔話は動物と共生していた昔の暮らしから生まれていますので、動物は命のかよったものとして登場してきます。つまり、動物が記号のように使われるのは寓話で、人間と同じように考えてつくられたのが昔話です。これらの豊かな擬人化の物語を受け継ぎながら、個人の作家が創作する物語が出てくるのです。

幼年文学のなかの「ものを言う動物」

 幼年文学の多くの作品は動物の物語です。幼児は動物に置き換えるとわかりやすく、アニミズムの世界にいる、という理由が考えられてきました。確かに、人間にすると男女、年齢、人種などを書きこむ必要があるので、物語は複雑になりがちです。また、幼児は動物のもつ感覚に近いものをもっています。しかし、それだけでは、説明のつかない絵本や物語があります。

 幼児が好む絵本や物語に、リス、ウサギ、ネコ、ネズミ、モグラといった小動物が多数登場するものがあります。小さい、丸い、やわらかい、澄んだ目などの特徴が共通しており、毛皮のふわふわ感があり、「かわいい」といいたくなる姿をしています。「ぬいぐるみ」が大活躍しているのも同じ理由です。これらは幼児が見下ろすことができ、安心感を与えます。大きいクマはだっこされるあたたかい感じや毛皮のもつやわらかさで人気者です。また、ゾウやライオンの人気は、大きくなりたい幼児のあこがれにつながっています。

人間と同じ世界に住む――ファンタジーのなかで

 小沢正は、宮沢賢治を「擬人法の世界的第一人者」(「擬人化か擬猫化か」「月刊MOE」1984年6月号)として、賢治童話では、動物を人間化しているのではなく、作者が動物化していると論じています。人間と動物が隔てなく同じ自然のなかで暮らしていた昔話発生の時代と共通したところがあり、動物になぞらえているのではなく、動物そのままだというのです。長年読み続けられている長編ファンタジーでも、このことは共通しているといえます。

動物物語への共感

 動物が擬人化されている物語をいろいろとりあげてみて、人間が動物になることで、複雑な世界の本質的なことをわかりやすく描けていることに気が付きました。読者が、「ものを言う動物」を違和感なく受け入れられる作品と出会ったとき、その物語がリアリティーのある、心に残るものになるのです。

[参考文献]日本児童文学者協会編「特集“擬人化”について考える」「日本児童文学」40巻6号、1994年6月号

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