TOPICS 更新履歴

2019.04.16
「今月のおすすめ本」を更新しました。
2019.04.08
「今月のおすすめ本」に推薦のことばを追加しました。
2019.04.02
ダウンロードチラシを追加しました。
2019.04.01
「今月のおすすめ本」を更新しました。
2019.03.28
2019年度「学校・公共図書館向けブックカタログ」をアップしました。

今月のおすすめ本

おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。

本にまつわる世界のことば

本にまつわる世界のことば

温又柔、斎藤真理子、中村菜穂、藤井光、藤野可織、松田青子、宮下遼著/長崎訓子イラスト 定価(本体1,600円+税)

近現代スポーツ史をぬりかえた偉大な女性アスリート50人にスポットをあて、その業績や社会的影響力、エネルギッシュな人生の物語を、おしゃれなイラストとともに紹介します。日本版だけの書き下ろしページも収録!
NetGalleyで公開中 商品ページはこちら

歴史を変えた50人の女性アスリートたち

歴史を変えた50人の女性アスリートたち

レイチェル・イグノトフスキー著/野中モモ訳 定価(本体1,800円+税)

近現代スポーツ史をぬりかえた偉大な女性アスリート50人にスポットをあて、その業績や社会的影響力、エネルギッシュな人生の物語を、おしゃれなイラストとともに紹介します。日本版だけの書き下ろしページも収録!
NetGalleyで公開中 商品ページはこちら

推薦のことば(NetGalleyより)

教育関係者★★★★☆
男尊女卑という言葉がかつて日本にもあった。そして男女が平等であるように叫ばれている現代においても、未だに男女差別がなくなっているとは言い難い。しかし、それぞれの機能をみるとそうせざるを得ない理由も分かる。適した役割。その枠に互いに囚われていたその常識を打ち破った人々。先駆者は往々にして叩かれる。それでも屈せず諦めず戦い続けた女性がいた。そのことが今の世界を照らしている。

世界一おもしろいお祭りの本

世界一おもしろいお祭りの本

ロブ・フラワーズ著/北川玲訳/八木百合子監訳 定価(本体2,000円+税)

その地方以外ではほとんど知られていない世界のお祭りにスポットを当て、その奇抜な衣装や儀式をカラフルなイラストで紹介。遠く離れた土地の持つ文化の違いと共通点が見えてくる。親子で楽しめてプレゼントにも最適な一冊。
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推薦のことば(NetGalleyより)

教育関係者★★★★★
世界のおまつりってどんなもの?

という軽い気持ちで開いたこの本。
民族学の入口にもなる面白さ。

人々が畏れるものは、
外からの来訪者(良きものを持ってくるのか、はたまた禍を持ってくるのか)
それから、身体全体のバランスが悪いもの
(ものすごく頭部が大きいとか、身体全体が大きいとか)
そして、目と口が特徴的で、一瞬目を逸らしたくなるけれど、やっぱりぞわぞわして見つめたくなるようなもの
更に、尖った葉っぱや、藁、フサフサの毛などで全身が覆われているもの、つまり人ならぬ皮を被っているもの
などの共通点があることがこの本からわかる。

そしてその姿をすることで、扮する人も人ならぬ存在となり、接する人たちも祭りの場にいることで、人ならぬ存在からのパワーを分かち合えるのだ。

なんと面白いことか。
可愛い絵にもまた惹かれる一冊。

あの日からの或る日の絵とことば

あの日からの或る日の絵とことば――3.11と子どもの本の作家たち

筒井大介編 定価(本体1,700円+税)

「あの日から」を生きる、すべての人へ。現代を代表する絵本作家たちが描く、震災をめぐる或る日の記憶。絵とエッセイ:荒井良二、飯野和好、ささめやゆき、スズキコージ、ツペラツペラ、ミロコマチコ、ヨシタケシンスケ、他
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推薦のことば(NetGalleyより)

教育関係者★★★★★
野球少年の話に涙し、サルスベリの木が生えた空き家の絵に惹かれた。
あの日、家でずっと津波の映像をテレビで呆然と見ていた。
自分の中で何かが変わったとはいえ、それを体験として語るには、関わりが薄すぎると思っていた。
でも、この本は、それぞれのあの日に、被災者でない人がどうしていたか、力強い絵と穏やかな文章で綴ってある。
自ら語らずにいたからずっと心の奥底に沈殿していたことに気づかせてもらった。

図書館関係者★★★★★
32人のあの日の話。唐突に起きたそれは、体験した人にも目にした人にも大きな衝撃を与えた。何気ない日常がどれほど幸せなことか、そしてその日常はどんなにか脆く崩れ去るものなのだと感じた。もちろん体験するのと目にするのとでは計り知れないほどの違いがある。今もなお家に戻れず、もしくは二度と家に戻れない人たちがいる。住めなくなった場所がある。目に見えるものも見えないものも様々なことが変わり、以前と同じには暮らせない。だからこそ、それぞれが感じたあの時のことを残すべきだと思う。悲しいけれど時が経てば風化が進む。しかし文字は残るのだから。

子どもの本
100問100答

子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋

何かおもしろい本ない?(10歳男子)

「おもしろい本ない?」に応えるために

 子どもに本を手渡す仕事に関わっていますと、「何かおもしろい本ない?」と尋ねられることがよくあります。すすめた本が「おもしろくなかった!」と返されたときは、力不足を感じてしまいます。この問いに応えるマニュアル本はなく、ひとりひとりのニーズに応えることが大切な問いといえます。どうしたら、「10歳男子」がその子の求める「おもしろい本」にたどりつけるか、考えてみることにします。

「おもしろい本」とは何かを考えてみると

 「おもしろい本」は、読む人が決めるものです。あらかじめ「おもしろい本」や「よい本」があるわけではありません。読書は、読む人が興味をもってはじめて、ページをめくり、次々と読み進んでいけるからです。このことは当たり前なのですが、大人が熱意をもって「これ読みなさい」とすすめると、子どもは圧力を感じるあまり、見もしないで拒否することも生じます。

 まず、その子が「おもしろい本」と思っているのはどういう本なのか、傾向を知るために「今まで読んだどんな本がおもしろかった?」と聞くことが大切です。図書館で多数の蔵書を前にして「読みたい本が一冊もない」という子どもに出会ったことがあります。びっくりしましたが、よく聞いてみると、好みが狭く限定された分野の本を求めていたので、大人の図鑑のコーナーを紹介しましたが、子どもは子どもの部屋の本しか読めないと思っていたようでした。これは極端な例ですが、「聞き出す」のは第一歩です。

多くの子どもに読まれるおもしろい本

 「’12子どもの読書と学校図書館の現状」*1 を見ると、どの学年でも、シリーズものがよく読まれていることがわかります。そのデータによると、10歳男子では、「かいけつゾロリ」と「怪談レストラン」のシリーズが入っています。こうした傾向を好んで読んでいることがわかると、シリーズものに物足りなく思っている子どもに向いた本の紹介に進んでいけます。その後、5年生では、「シャーロック・ホームズ」や江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズがあがっているので、冒険もの、特に、スリルのあるものやミステリーへとつながっていくのがわかります。人気のある、あるいは人気の出そうなシリーズの傾向を知っておくと、次のステップへの促しがやりやすくなります。

少数の子どもにとっておもしろい本

 みんなの読んでいるシリーズでは満足しない、特定の情報(自分の悩み、挿絵の好みなど)を求めている、ファンタジーだけが好き、神話などの古い物語が知りたいなど、「読書調査」にはあがってこないひとりひとり異なったその子のニーズがあります。それを探り出すのは、まずその子に興味をもち、話をしながら、適書を探っていくキーワードを聞き出します。

 10歳前後は、まだ自分の求めているものがわからなかったり、年々ついてくる読書能力を自覚していなかったりすることがあります。飛躍的に読めるようになる年齢でもあるのです。調査では、中学生になると、まったく本を読まない子の比率がぐっと上がります。また、男子は女子よりもその率が高いので、10歳男子が興味のもてる本を提供することは、おおげさにいえば、その子が「生涯本を読む子になるのか」どうかの岐路ともいえるのです。

男子と女子で「おもしろい本」はちがってくる?

 「おもしろい」を「その子のニーズ」と言い直して考えましたが、10歳で男女差があるのでしょうか。女子の好むシリーズには、『赤毛のアン』シリーズやおしゃれや恋の味付け(粟生こずえ『一期一会』シリーズなど)がしてあるシリーズが上位に入っています。また、男子より女子は、読む数も多く、不読者の割合も少し低いのが特徴です。特に男子の「おもしろい本」さがしが大切なのは、こうした男女差の点からもいえるのです。

*注1.「学校図書館」第745号(2012年11月号)

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