TOPICS 更新履歴

2021.01.15
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2021.01.05
「今月のおすすめ本」を更新しました。
2020.12.15
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2020.11.16
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今月のおすすめ本

おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。

鉄道の基礎知識[増補改訂版]

鉄道の基礎知識[増補改訂版]

所澤秀樹著
定価(本体2,800円+税)

車両、列車、ダイヤ、駅、きっぷ、乗務員、運転のしかた、信号・標識の読み方など、鉄道に関するあらゆるテーマを蘊蓄たっぷりに解説した鉄道基本図書の決定版! 初心者からベテランまで、楽しみながら鉄道の基本が学べる。

世界のふしぎな木の実図鑑

世界のふしぎな木の実図鑑

小林智洋、山東智紀著/山田英春写真
定価(本体3,000円+税)

世界の木の実の中から、ビジュアルや植物の営みのふしぎさを優先して厳選した約300種を、美麗で迫力ある撮り下ろし写真とともに紹介する。植物分類学の変遷や進化について、世界の木の実分布や活用方法などのコラムも充実。

あの恐竜どこにいた? 地図で見る恐竜のくらし図鑑

あの恐竜どこにいた? 地図で見る恐竜のくらし図鑑

ダレン・ナイシュ監修/クリス・バーカー、ダレン・ナイシュ著/田中康平監訳/喜多直子訳
定価(本体2,400円+税)

ティラノサウルスの化石がはじめて見つかった国は? ヴェロキラプトルはどこで狩りをしていたの? この本では、古代と現代の地図を使って、恐竜と古代の生き物のくらしを紹介。君が好きな恐竜の生息地はどこかな?

世界で一番美しい「もの」のしくみ図鑑

世界で一番美しい「もの」のしくみ図鑑

セオドア・グレイ著/ニック・マン写真/前島正裕、佐々木勝浩監修/武井摩利訳
定価(本体3,800円+税)

世界的なベストセラーとなった化学図鑑3部作の著者が「スケルトン家電」や「鍵」、「時計」や「はかり」などをテーマに、美しい写真と解説図を用い、従来の「もののしくみの本」とはまったく違う視点を持ち込む。

ひと目でわかる 地球環境のしくみとはたらき図鑑

ひと目でわかる 地球環境のしくみとはたらき図鑑

トニー・ジュニパー著/赤羽真紀子、大河内直彦監修/千葉喜久枝訳
定価(本体2,800円+税)

大好評イラスト授業シリーズ第4弾。国際関係や社会経済システム、科学技術など、さまざまな要素が複雑に絡み合う環境問題を、豊富な写真やイラストでわかりやすく総合的に理解できる、これまでにないビジュアル図鑑。

すぐに役立つ366日記念日事典 第4版 【上下巻】

すぐに役立つ366日記念日事典 第4版 【上下巻】

日本記念日協会編/加瀬清志著
定価(本体3,000円+税)

1年366日の記念日を網羅した記念日事典の決定版。食、ファッション、健康、交通、歴史など、あらゆる記念日の名称や由来を解説する。ビジネスや趣味に役立つ実用的な1冊。結婚記念日、長寿祝いなどの一覧つき。

子どもの本
100問100答

子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋
(2021.1.15更新)

どうして子どもは「こわい本」を読みたがるのでしょうか?

なぜ「こわい本」を読みたいと思うのでしょうか

 子どもだけでなく、大人も殺人事件が起こる推理小説やこわい映画などが大好きです。それは、誰でも心のなかに自分でもよくわからない不安や恐怖があり、それをしずめたり、解放したりしようとするからです。「こわいもの」にふれることが、こころの安全弁となっていると考えられています。

 「こわい本」を好んで読むのにもいろいろな段階のあることや、読む必然性のあることがわかれば、「こわい本」を積極的にすすめることもできます。

恐怖や不安をしずめる物語の力

 古来、人々は、神話や昔話*1などの物語を通じて、恐怖や不安を克服し、力を得てきました。恐怖に姿が与えられて、物語という形で表現されると、人間の衝動のうちでも、もっともこころの奥深くにあって野蛮な衝動である恐怖は、その内にあるエネルギーを失ってしまいます。物語に仕立てることで、想像の世界での安全な体験となり、聞き手は安全なところにいて、恐怖を解放し、楽しめるのです。「こわい本が読みたい」のは、人間としてごく自然な要求だといえます。

こわがらせることを目的とした作品は避け、結末に注意する

 なかには、こわがらせるために、扇情的な物語を繰り出して、恐怖をしずめるどころか、駆り立て、不安を増強させて、悪夢を見させるような作品もあるので要注意です。特に絵は、一度脳裡に焼き付くと、なかなか離れなくなります。必要以上にグロテスクで恐怖をあおっているものはさけましょう。

 年齢と大きく関係しますが、幼い子どもほど、読後に安心できる結末が大切です。人生体験を重ねるにつれて、理解しがたいことが世の中にたくさんあるのがわかるようになりますが、それでも物語の結末がおさまるところにおさまることで、安心感や安らぎが得られるのです。

「こわい本」にはこわさの段階があります

 10年間の幼稚園の文庫活動の記録をもとにした報告*2に、「こわいほん」を好んで借りる子どもの具体例と、こわさのある『すてきな三にんぐみ』*3、『おばけやしき』*4、『ピエールとライオン』*5、『すいみんぶそく』*6がなぜよく読まれるのかの分析がまとめられています。また、「こわいほん」のもつ要素として「夜のイメージ」「狙われている感覚」「ちがう世界へ入っていく」「こわいものがでてくる」「孤独」「食べられる」「身体変化」と7つの項目をあげ、こわい度合の軽いものから重いものへと、「こわくておもしろい絵本」「想像から出てくるイメージが描かれたもの」「野生を触発するもの、内在する野生への意識」「内界の冒険を扱っているもの」「不安や孤独など、子どもの心理に迫るもの」「死につながるこわさが描かれたもの」と6段階のこわさを提示しています。

 段階を追うにしたがって、それを求める人数が減っていきます。遊び感覚で読める「楽しいこわさ」が多数の子どもに受け入れられているのに対して、「死のこわさ」と対面するような作品を求めるのは少数です。このことは、「子どもの本」全般にもいえると思います。

「幽霊物語」を例として

 「こわい本」のなかでもっとも出版数が多いのは「幽霊物語」ですが、その多くは、「幽霊」をキャラクターとして「使用している」だけの作品です。「本当はこわくないおもしろい幽霊もの」です。幽霊が幽霊である必然性のある作品は、意外なことに、20世紀後半、フィリッパ・ピアス*7やロバート・ウエストール*8などの作品が出るまでほとんどありませんでした。

*注1.野村泫『昔話は残酷か グリム昔話をめぐって』東京子ども図書館、1997 *注2.小澤佐季子「こわい絵本の魅力」三宅興子編者『絵本と子どものであう場所』翰林書房、2006 *注3.トミー・アンゲラー作、いまえよしとも訳、偕成社、1977改訂 *注4.ジャン・ピエンコフスキー作、でんでんむし訳、大日本絵画、2005新装 *注5.モーリス・センダック作、じんぐうてるお訳、冨山房、1981 *注6.長谷川集平作、童心社、1996 *注7.『幽霊を見た10の話』高杉一郎訳、岩波書店、1984 *注8.『かかし』金原瑞人訳、徳間書店、2003

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