TOPICS 更新履歴

2020.01.16
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2020.01.07
『決定版 コンピュータサイエンス図鑑』がGoogleエンジニアの選ぶ中高生向けプログラミング書籍の1冊に選ばれました。>>詳しくはこちら
2020.01.06
「今月のおすすめ本」を更新しました。
東京・麹町の日販図書館選書センターで特別展示を3月末まで開催中です。
ぜひお立ち寄りください。
2019.12.18
「今月のおすすめ本」に推薦のことばを追加しました。
2019.12.16
「子どもの本100問100答」を更新しました。
ダウンロードチラシを追加しました。

今月のおすすめ本

おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。

「数」はいかに世界を変えたか
NetGalleyで公開中

「数」はいかに世界を変えたか

トム・ジャクソン著/緑慎也訳
定価(本体2,400円+税)

「数(Numbers)」とは一体なんでしょうか? 数がいかにわれわれの世界を形づくり、また変えてきたのかを美しい図版や事例をもとに紹介します。

推薦のことば(NetGalleyより)

教育関係者★★★★☆
数にまつわるあれやこれやを,カラー写真や図版を多用してやさしく解説している本です.やさしく解説,とはいっても,超越数やメルセンヌ素数なども取り上げられていて,なかなか読み応えがあります.数とはなにか,が気になる人におすすめ.

プラネットアース
NetGalleyで公開中

プラネットアース――イラストで学ぶ生態系のしくみ

レイチェル・イグノトフスキー著/山室真澄監訳/東辻千枝子訳
定価(本体3,000円+税)

地球の循環と生態系のしくみをオシャレなイラストとともに学べるビジュアルブック。

推薦のことば(NetGalleyより)

図書館関係者★★★★★
世の中に存在にする”生態系”に関する本で、多分一番オシャレで可愛いです。この素敵なイラストは、「理科が嫌い」、「地理が嫌い」という子どもの興味関心を引き出す1つの手段として有効ではないかと思いました。

副題に「イラストで学ぶ生態系のしくみ」とあったので、「授業で使うなら理科かなあ」と思っていましたが、世界各地の生態系の紹介するパートは、地理の授業でも使えそうです。

化石燃料の逆襲

化石燃料の逆襲――暑すぎる地球よ、さようなら

ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳
定価(本体2,200円+税)

地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題。それらを3つのテーマに絞り、SF風物語に仕立てた学習本の化石燃料編。

プラスチックで大パニック

プラスチックで大パニック――未来から、ありがとう

ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳
定価(本体2,200円+税)

地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題。それらを3つのテーマに絞り、SF風物語にした学習本のプラスチック編。

毒毒星人の地球侵略

毒毒星人の地球侵略――たたかう、アンジェリーナ

ロビン・ツイッディ著/小島亜佳莉訳
定価(本体2,200円+税)

地球規模で取り組む必要のある、これからの環境問題。それらを3つのテーマに絞り、SF風物語に仕立てた学習本の化学物質編。

黄金比

黄金比――秘められた数の不思議

ゲイリー・B・マイスナー著/赤尾秀子訳
定価(本体3,200円+税)

ケプラーやガリレオ、ダ・ヴィンチ、ル・コルビュジエなど、古代ギリシアから現代まで、秘められた数・黄金比の謎に迫る決定版。

ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑

ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑

黒木俊秀監修/小野良平訳
定価(本体2,800円+税)

身近な人間関係から学校、職場、地域社会、産業・文化など、心理学の広大な領域を、カラフルなイラストと解説で学べる図鑑。

未来を変えるロボット図鑑

未来を変えるロボット図鑑

ルーシー・ロジャーズほか監修/ローラ・ブラーほか著/喜多直子訳
定価(本体2,400円+税)

家庭用から産業用まで、さまざまな場所やシーンで活躍する、世界の最新ロボット36体をカラー写真や解説図で詳しく紹介。

子どもの本
100問100答

子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋
(2020.1.16更新)

うちの子は、同じ本に執着して、それしか読みません。他のものも読んでほしいのですが……

「うちの子」だけでは、ありません

 図書館や文庫には、毎週やってきて、同じ本を何回も借り出していく子は必ずいるものです。『三びきのやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン絵、瀬田貞二訳、福音館書店、1965)のみを連続11週間借り出した子どものことを記憶していますが、その子は家にも同じ本をもっていると言っていました。

 何度も同じ本を読み、その本に執着するのは、子ども時代にはよくあることです。その子が何度も読みたい本に出会えたことを大切にしたいものです。

一つの物語のとりこになる

 幼児期に、物語絵本をくりかえし読んでほしがる子どもがいます。文字の多い物語でもくりかえし読んでほしがり、一字一句正確に覚えていて、体のなかに入ってしまいます*1。それが毎日続くと読み手の大人は別の本へ誘導したくなるのです。『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック作、じんぐうてるお訳、冨山房、1975)は、こわい体験をして元に戻ってくる型の物語絵本ですが、くりかえし読むことで、その度にこわさを克服することができます。幼児期の不安解消にぴったりとはまる絵本なのです。

乗り物の絵本や図鑑のとりこになる

 物語ではなく、図鑑にしか興味がなく、そのとりこになる子どももいます。「昆虫博士」や「ロケット博士」などと呼ばれるまで熱中するのです。

 なかでも乗り物関係の絵本や図鑑は、くりかえし読む子どもが多い分野です。はじめは簡単な「づくし」から始まり、やがて、自動車、船、飛行機、電車など個別のものに移っていきます。女児で消防自動車に魅せられた子がいて、会うたびに「消防自動車の本ある?」と聞かれました。「もしかして、新しいのが……」と期待をこめて毎回聞くので、探し回った経験があります。

 「機関車トーマス」のシリーズは、イギリスで、1945年から出版された絵本(27巻)が元になっていますが、列車好きの子どもがその世界を広げていくのに沿って制作されています。また、横溝英一の『しんかんせんでおいかけろ』『はしれはやぶさ!とうほくしんかんせん』」(「のりものえほん」小峰書店、2012)や『はしるはしるとっきゅうれっしゃ』『チンチンでんしゃのはしるまち』(「かがくのとも傑作集」福音館書店、2002)などは、熱心な読者がいることで知られています。マニア本といってもよい内容です。

恐竜への興味

 また、「恐竜」関係の図鑑に熱中する時期があるようです。かつて地球に生存していて今はいない古生物は、その姿・形に圧倒されるような迫力があり、とりこになります。名前もユニークです。「こわくない」「かわいい」といいながら、友だちと一緒に「恐竜図鑑」を見ている場面に遭遇すると、「肉食」か「草食」かなどの情報を確かめあいながら、世界の不思議と対話しているような感じを受けます。図鑑で見ているかぎり安全ですし、精神的にも豊かな体験をしているのではないかと思えます。図鑑の絵の大きい恐竜が口をぱっくり開けているのを見て、頭からその口に突っ込んでいく子を見たことがあります。驚いたのですが、獅子舞に来てもらって、幼い子をその口に入れて噛んでもらう儀式があったのを思い出すと、「再生」という儀式をそれと意識せず行っているように感じました。

同じ本を「卒業」するまで堪能する

 大人の場合、再読するといっても、何十回、何百回読むのは人生を決定した本とか、研究者とか、例外的な感じがしますが、子どもは、気に入れば、くりかえしくりかえしページをめくり、何度も何度も読むことができます。

 個々のケースで意味合いは異なりますが、同じ本に固執するのを無理に引き離す必要はまったくないと思います。むしろ、同じ本を読むことで、安心感を得たり、興味あるものに夢中になったりしているのは、子どもにとって喜んでよいすばらしい体験をしているのだと考えられるからです。

*注1.俵万智は3歳ころ『三びきのやぎのがらがらどん』を丸暗記して1人遊びをしていた思い出を書いています。(『かーかん、はあい』p.34、朝日新聞出版、2008)

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