創元社の本

ホーム > 創元社の本 > 心理学 > 精神医学 > 臨床哲学講義

臨床哲学講義

木村 敏 著

刊行年月日:2012/06/20
ISBN:978-4-422-11530-6
判型:四六判 188mm × 128mm
造本:上製
頁数:172頁

祭りの前“自己への到来”  あとの祭り“とりかえしがつかない…”  祭りのさなか“個人と宇宙の一体性の回復”

わが国の精神病理学に確固たる足跡を残してきた著者が、人間の生身の姿を丸ごととらえる現象学の立場から、こころの病理にとらわれず人の生き様の本質をつかむ「臨床哲学」を提言する。〈いのち〉論・時間(フェストゥム)論を軸に、これまでの思索を振り返りわかりやすく整理した。その元になるのは、一般聴衆に向けて語られ大好評を博した公開講義。木村人間学のエッセンスをとことん噛み砕いて抽出した、恰好の入門ガイダンス。

第一回 序論 こころと生命
 精神病理学と臨床哲学
 生きる営みの危機
 「生命」と〈生命〉
 生命そのものは死なない。死ぬのは個々の生きものだけである。
   身体をもつことによって生命が生命の中へ入ってくる。
 ビオスとゾーエー
 心の多義性
 〈こころ〉と脳
 動物の集団行動
 種は変わるべきときが来たら変わる
 合奏の構造
 
第二回 統合失調症の精神病理(1)
 統合失調症の臨床的特徴
 自然な自明性の喪失
 自己と自然、「みつから」と「おのつから」
 自己と他人、個人と人称
 統合失調症の感覚診断
 共通感覚とその病理

第三回 統合失調症の精神病理(2)
 人称的自己の不成立
 自己と他者――いわゆる「自我障碍」
 自他の逆対応
 統合失調症の時間病理
 「アンテ・フェストゥム」について
 主体と自己

第四回 内因性鬱病の精神病理
 症状と病気
 抑鬱症状の疾患非特異性
 内因性・外因性・心因性
 テレンバハのエンドン論
 「メランコリー親和型」のエンドン
 クラウスの「役割同一性」
 双極性躁鬱病に見られる「躁」と「鬱」の逆説的関係

第五回 ポスト・フェストゥムの精神病理
 症状論的エポケー
 メランコリー親和型の在り方
 内因性鬱病の三大妄想主題
 内因状況反応としてのパラノイア
 パラノイアと統合失調症
 パラノイアのポスト・フェストゥム性

第六回 イントラ・フェストゥムの精神病理
 単極性鬱病と双極性躁鬱病
 躁病の祝祭性
 純粋なイントラ・フェストゥム病態としての大発作癲癇
 睡眠癲癇と覚醒癲癇
 強制正常化と「シーソー現象」
 ドストエフスキーの癲癇的な世界
 「狂気」の原風景としての祝祭――まとめにかえて

あとがき
 

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

木村 敏著
1931年生まれ。55年京都大学医学部卒、61年より2年間ミュンヘン大学神経科・精神科に留学、69年より2年間ハイデルベルク大学精神科客員講師、74年より名古屋市立大学医学部教授、86年より京都大学医学部教授。1994年京都大学退官後も、龍谷大学国際文化学部教授、立命館大学文学部客員教授を経て、現在、京都大学名誉教授、河合文化教育研究所主任研究員・所長。81年に第3回シーボルト賞(ドイツ連邦共和国)、85年に第1回エグネール賞(エグネール財団・スイス)、2010年には自伝『精神医学から臨床哲学へ』(ミネルヴァ書房)に対して毎日出版文化賞を受賞。著作は『木村敏著作集』全8巻(弘文堂)ほか多数あり、現在も精力的に研究執筆活動を継続中。

関連書籍

ページ:1 / 1

トップへ戻る

この商品についてのご意見、ご感想をお寄せください。

レビューを書く

トップへ戻る

menu 創元社の本
  • すべての本
  • 宗教思想
  • 歴史
  • 文化民俗ガイド
  • 心理学
  • 教育福祉
  • 社会ノンフィクション
  • ビジネス
  • 自然科学医学健康
  • 語学
  • 文学エッセイ
  • 芸術趣味
  • 関西大阪の本
  • 電子書籍
  • オーディオビジュアル
  • オンデマンド
  • グッズ
  • アプリ
  • 今月の新刊
  • 来月の刊行予定
  • 最近出た本
  • 著者一覧
  • 訂正のお知らせ
目録請求
Copyright © 2017 SOGENSHA Inc. All Rights Reserved.