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あいだと生命

臨床哲学論文集

木村 敏 著

刊行年月日:2014/11/10
ISBN:978-4-422-11538-2
判型:四六判 188mm × 128mm
造本:上製
頁数:232頁

ストーリーからプロットが浮びあがる dual personality の場面で…

日本の精神医学・精神病理学に比類なき足跡を残してきた著者は、人間の生身の姿を丸ごととらえる現象学の立場から、こころの「病理」のみにとらわれずに人の生きざまの本質をつかむ「臨床哲学」という考え方を、十数年来、提言してきた。本書はそのそうした長年の思索が積み重なった集大成として編まれた。木村人間学の「病むことと生きること」への深いまなざしを凝縮させて抽出し、待望の論文集がここに成る。


             あいだと生命  目 次


 「序論」に代えて ―― 西田哲学と私の臨床哲学
   1 西田哲学への開眼
   2 ある離人症患者との出会い
   3 「あいだ」への着目
   4 統合失調症の「直観診断」
   5 ヴァイツゼカーの医学的人間学
   6 統合失調症の特徴的症状

一章 自他の「逆対応」
   1 統合失調症における自他関係の特異性
    2 安永浩の「パターン理論」
   3 長井真理の「つつぬけ体験」論
   4 ノエシスに先行するメタノエシス
   5 「生と死」の問題
   6 「生と死」「自と他」の「逆対応」

二章 物語としての生活史
   1 現象学的精神病理学が可能である条件 ―― 症状から成因的障害へ
   2 Personと自己
   3 生活史のストーリーとプロット
   4 生活史の未来先取性

三章 私と汝の病理

四章 生命・身体・自己 ―― 統合失調症の病理と西田哲学
   1 統合失調症とPersonの病理
   2 Personと身体化された自己
   3 生命と身体
   4 自己と身体

五章 中動態的自己の病理
   1 統合失調症者の過剰な内省と「コギト」
   2 コギトの自己性
   3 中動態における主体の在処
   4 統合失調症における中動態的自己の病理
   5 統合失調症の精神病理学へ向けて

六章 自己の「実像」と「虚像」
   1 はじめに
   2 症 例
   3 「存在する自己」と「思う自己」
   4 中動態的自己 ――「場所における感覚の自己触発」
   5 中動態/共通感覚/コモン・センスとその病理
   6 場所的自己の不成立

七章 自分が自分であるということ
   1 自分が自分であるということ
   2 What is it like to be a bat?
   3 統合失調症患者における自己意識の亢進と中動的自己

八章 あいだと生死の問題
   1 「水平のあいだ」と「垂直のあいだ」
   2 「生」と「死」から〈生〉と〈死〉へ
   3 「死の連帯性」と〈死〉の通底性――「あいだ」としての〈死〉



   あとがき

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

木村 敏著
1931年生まれ。55年京都大学医学部卒、61年より2年間ミュンヘン大学神経科・精神科に留学、69年より2年間ハイデルベルク大学精神科客員講師、74年より名古屋市立大学医学部教授、86年より京都大学医学部教授。1994年京都大学退官後も、龍谷大学国際文化学部教授、立命館大学文学部客員教授を経て、現在、京都大学名誉教授、河合文化教育研究所主任研究員・所長。
81年に第3回シーボルト賞(ドイツ連邦共和国)、85年に第1回エグネール賞(エグネール財団・スイス)、2010年には自伝『精神医学から臨床哲学へ』(ミネルヴァ書房)に対して毎日出版文化賞を受賞。
著作は『木村敏著作集』全8巻(弘文堂)ほか多数あり、現在も精力的に研究執筆活動を継続中。

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