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ユング心理学研究 第7巻 第1号
ユング派の精神療法
日本ユング心理学会 編
刊行年月日:2014/06/19
ISBN:978-4-422-11496-5
定価:本体2,000円+税
判型:A5判
造本:並製
頁数:186頁
精神科医にしてユング派分析家の武野俊弥氏が「ユング派の精神療法とは何か」という本質的な問いをめぐって自説を展開した講演録を巻頭に収録。とくに、近年進歩が著しい脳科学が精神療法全般に及ぼす影響を論じたくだりは、心理学の今後を考えていくうえで示唆に富む。哲学者の鷲田清一氏を招いて行われたシンポジウムの記録では、「身体」に関する鷲田氏の問題提起を受け、心の病理やその臨床など多様な観点から議論が展開される。
目 次
はじめに
講演録
●私のユング派の精神療法 武野俊弥
「私」の考える「ユング派」の本質――「私」にとっての「ユング派」とは?
真のユング派とは何か/資格を持ったユング派とは何か/資格の功罪/二つの「-ian」/ユング派のattitude
「私」の考える「精神療法」の本質――「私」にとっての「精神療法」とは?
理論と直観/人間学的立場とは何か/脳科学が明らかにする無意識/意識と意味/独自の教会を建てる
シンポジウム
●基調講演(要旨)「身殻と身柄」 鷲田清一
身体と所有権をめぐって
所有権の両義性/わたし「の」身体
所有不可能なものとしての身体
「自己所有」の再検証/所有関係の反転/存在と所有の境界へ
●討論――基調講演を受けて 指定討論者 伊藤良子・河合俊雄
見える身体と見えない身体
見える身体と自閉症の心理療法/ある4歳児の事例/見えない身体と神経症
「見ること」の意味
顔貌を見る/横にいる関係と対面的関係/プロパティとポゼッション/贈与としての心理療法/共同注視
所有の病理を超えて
妄想を解除する/最後に残されたリアルな感覚/身体の行方
論 文
研究論文
●手談、爛柯、箱庭療法――思春期型不登校と遊ぶ 篠原道夫
●心理療法の終結とは――クライエントにもたらされる意識の地平 北川 明
●高機能自閉症を疑われる中学生男子とのプレイセラピー過程――「素顔の模索」 渡辺あさよ
●夏目漱石の『夢十夜』に映し出された明治の「集合的心」の考察 吉川眞理
●性被害を契機にした身体と女性性における解離の解消過程――“見る”ことと“見られる”ことという視点から 坂田真穂
文献案内
●海外文献 佐藤由里子
『ユング心理学研究』投稿規定(2012年9月改定)
※著者紹介は書籍刊行時のものです。
[編]日本ユング心理学会(ニホンユングシンリガッカイ)
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