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事例研究の考え方と戦略

心理臨床実践の省察的アプローチ

山本 力 著

刊行年月日:2018/09/12
ISBN:978-4-422-11683-9
判型:四六判
造本:並製
頁数:168頁

長年の臨床経験に裏打ちされた実践知の数々

事例研究とは何か、なぜその事例を取り上げるのか、どの視点から事例を捉えればよいのか、クライエントの許可をどのように考えるのか……。事例研究を進める上でぶつかる疑問や個人情報の問題、臨床記録の書き方、執筆を進める上でのポイントなど、著名学会誌編集委員も務めた著者が、40年にわたる自らの臨床経験を振り返りながら、事例研究の意義と方法について思索を深め、自らの実践知と戦略的アプローチに言葉を与える試み。

〈目次〉

序章 事例研究法の新しい流れ
 心の旅路の紀行文
 「事例研究」への風向きの変化
 執筆の視座と本書の構成

第1章 「事例」の概念再考
 語源から意味を探る
 事例とは「何かのケース」
 事例の分析単位
 事例の人称――一人称と三人称の事例を中心に
 境界のあるシステム

第2章 事例研究の発展と批判
 事例検討会でのトレーニングと仲間への参加
 心理臨床における事例研究のムーブメント
 「事例それ自体の研究」と「事例を通しての研究」
 事例研究への批判を越えて

第3章 省察的な事例研究法
 後ろ向きと前向きの二つのアプローチ
 後ろ向きに前進する心の営み
 臨床家側の「経験」の結晶化
 後ろ向きの研究でのエビデンス

第4章 事例研究の戦略と意義
 典型性を備えた事例の選択
 事例研究の目的と研究の問い
 事例を物語る観点――視座・視点・視野の3要素
 事例からの一般化への論理

第5章 倫理の「関所」への対処
 倫理的配慮の現状
 倫理的手続きという関所
 臨床家の葛藤、クライエントの反応
 倫理的配慮における指針

第6章 臨床記録を書き記す
 カルテと面接記録
 記載量の凸凹と臨床家の記録態度
 いつ、何を書くのか
 書くことの意義――なぜ書くのか

第7章 論文執筆のプロセス
 準備作業の段階
 論文作成の段階
 草稿完了後の段階

第8章 事例検討会(カンファレンスを含む)の心得
 カンファレンスや事例検討会の目的と意義
 有意義な事例検討会になるために
 事例検討会の運営の仕方

終章 まとめと若干の裏話
 事例に基づく研究のプロセス
 省察的事例研究の要点
 筆者のアイディアに関する裏話

文献
あとがき

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

[著]山本 力(ヤマモト ツトム)
山本 力(やまもと つとむ)
博士(心理学)。臨床心理士。現在、就実大学大学院教育学研究科教授・岡山大学名誉教授。
■臨床歴
20代~30代半ばは専ら精神科臨床と大学でのオフィス臨床、30代後半からは大学でのオフィス臨床に加えて地域教育相談の活動を始め、40代後半からは文部科学省のスクールカウンセリング活動、50代からは犯罪被害者支援や災害支援などのコミュニティ臨床に参加し、共済病院での教職員のメンタルヘルス支援も始めた。各年代を通して断続的にグリーフケアの諸活動に参加。40代の頃から「オフィス臨床」から「コミュニティ臨床」へと実践の場が拡大し、治療的オリエンテーションも〈精神分析的心理療法〉から場の要請によって対応を変える〈折衷的・統合的な心理療法〉へと軸足を移してきた。
■主要著書・訳書
2014年『喪失と悲嘆の心理臨床学』(単著,誠信書房)
2011年『悲嘆カウンセリング』(監訳,誠信書房)
2001年『心理臨床家のための「事例研究」の進め方』(共編著,北大路書房)
1998年『精神分析的心理療法の手引き』(共編著,誠信書房)

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