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赤の書[図版版]
C・G・ユング 著
内容紹介
赤の書図版の待望のコンパクトサイズ
C・G・ユングが遺した業績は質量ともに膨大であるが、なかでも『赤の書』は、そのような彼の業績の中心を占めるものであり、彼の思想的な起源を正しく理解するためには必読の書であると見なされながら、長く公刊されることがなかった。それが、彼の死後約半世紀をへた2009年に世界で同時刊行され、日本でも原書発行の翌年には翻訳版が出版された。
オリジナル版はユングが描いていた皮表紙のノートと同じ大きさ(A3判)の美しく精緻な複写版であったが、その大きさや重量のために持ち運ぶにも読むにも大変であった。そのため、多くの研究者たちの要望に応えるかたちで、オリジナル版が出てから5年後に、手頃な大きさと価格で、『赤の書[テキスト版]』が刊行された。原版のテキスト、序論、注釈はそのままに、より読書に適した携帯可能なサイズにまとめたものであったが、如何せん図版は、オリジナル版を見るしかなかった。
本書『赤の書[図版版]』は、テキスト版と同じ大きさ・仕様で、図版のみを納めたものである。テキスト版と2冊セットにすると、大判のオリジナル版の内容全体を把握することができる。もちろん、テキスト版なしで、図版版だけを楽しむことも可能である。
オリジナル版を求めることができなかった読者や、テキスト版と合わせて携帯に便利な図版版を求めたい読者にぜひお薦めしたい。もっと見る
目次
第一の書
第二の書もっと見る
著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]C・G・ユング(ユング,カール・グスタフ)
20世紀最大の思想家、精神医学者の一人。フロイトの信望厚き弟子であったが、やがて考え方の違いから袂を分かち、後に分析心理学の創始者となる。
エラノス会議の主導的役割を果たし、深層心理学をはじめ、宗教・哲学など多様な分野の専門家と学際的な交流と研究をつづけた。
『タイプ論』や『転移の心理学』など膨大な著書があるが、本書『赤の書』はそれら多くの著書の基になったものだと言われている。もっと見る
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