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アカデミア叢書

日本国際美術展と戦後美術史

その変遷と「美術」制度を読み解く

山下 晃平 著

刊行年月日:2017/12/20
ISBN:978-4-422-70114-1
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:上製
頁数:320頁

「戦後の日本」という特定の場における美術界の構造とその歴史性を明らかに

戦後間もない1952年に誕生した日本初・アジア初の国際美術展である「日本国際美術展」、通称「東京ビエンナーレ」。本書はこの「日本国際美術展」を包括的に研究、「現代日本美術展」、「読売アンデパンダン展」などの大型美術展との比較研究も行い、戦後から高度経済成長期に至るまでの大型美術展の組織・選抜・作品・批評の価値基準を明らかにする。また、それらの検証を通じ、作家・作品論を超えた「展示」「ジャンル」「選抜」などのカテゴリーや日本における「美術(芸術)」の制度性を捉え直し、戦後日本の美術史形成過程を読み解く。
「『日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」年表」、「『日本国際美術展(東京ビエンナーレ)』に関する言説の掲載状況」、「『日本国際美術展』日本人作家の推移表」、「『現代日本美術展』年表」、「『読売アンデパンダン展』変遷の要点」という豊富な資料を巻末に収録。

目次

はじめに 本研究の概要と目的

第一章 「日本国際美術展(通称、東京ビエンナーレ)」とは

第二章 先行研究の動向――「日本国際美術展」と戦後美術史
  1 「日本国際美術展」に関する批評及び先行研究
  2 戦後の日本美術史に関する研究とその動向
  3 西洋に起因する「制度」受容の問題について

第三章 「日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」再考
 第一節 「日本国際美術展」の変遷とその志向性
  1 五〇年代の変遷と選抜
  2 五〇年代の海外出品と美術動向
  3 六〇年代、受賞者の推移と作品形態の変容
  4 六〇年代末の反体制運動と国際美術展
  5 七〇年代、テーマ展示への転換
  6 八〇年代の変遷と多様性
 第二節 「日本国際美術展」の構造とその役割
  1 戦後の玄関口としての役割
  2 日本人作家の推移
  3 「民族性」を批評する舞台の形成
  4 六〇年代、「民族性」から「同時性」へ
 第三節 「国際的同時性」と制度としての「美術(芸術)」
  1 「民族性」「同時性」の文脈と「日本の独自性」
  2 「国際的同時性」の文脈
  3 「美術」の拡大と批評の推移
 第四節 姉妹展――「現代日本美術展」の変遷とその文脈
  1 変遷の概要
  2 「現代」展としての選抜の問題
  3 作品形態の変容と「伝統」「民族性」
  4 「国際的同時性」と「現代日本美術展」の構造変化

第四章 「美術(芸術)」の制度性と「日本」
 第一節 「読売アンデパンダン展」と制度としての「美術(芸術)」
  1 展示及び作品形態の変容
  2 制度としての「美術(芸術)」への保守と逸脱
 第二節 六〇年代、作品形態の変容と大型美術展の構造
  展覧会の形式の問題/運営側の意識
 第三節 七〇年代の批評と日本の独自性
  1 「現代美術」の論理と日本の美術
  2 「国際的同時性」の文脈と「日本現代美術」
  3 近代以降の「制度」受容に対する問題意識

第五章 芸術環境の変化――野外美術展の展開とその文脈
 第一節 野外美術展の勃興とその背景
 第二節 野外美術展の構造変化とその文脈
  1 組織の変化と多様化
  2 六〇年代、批評の変化
  3 八〇年代、「美術(芸術)」制度からの逸脱性
  4 「芸術環境」の位相変容と日本の文化的コンテクスト

第六章 戦後日本における大型美術展の位相――「日本国際美術展」から新興の大型美術展へ
  1 新興の大型美術展の勃興とその経緯
  2 「作品」「アーティスト(芸術家)」「鑑賞」概念の変容
  3 九〇年代以降の「国際性」
  4 「美術(芸術)」からの逸脱性への眼差し

おわりに 「日本国際美術展」から見た戦後日本美術史

図版出典
参考文献
索引
あとがき
資料1 「日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」年表
資料2 「日本国際美術展(東京ビエンナーレ)」に関する言説の掲載状況
資料3 「日本国際美術展」日本人作家の推移表
資料4 「現代日本美術展」年表
資料5 「読売アンデパンダン展」変遷の要点

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

山下 晃平著
山下晃平(やました・こうへい)
1977年東京生まれ。2002年京都府立大学文学部卒業後、広告・印刷業界での勤務を経て、2016年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程を修了。現在、京都市立芸術大学月額非常勤講師。
専門は日本の近現代美術史。左利き。趣味は油絵、サッカー。
主な論文に、「「JAPAN牛窓国際芸術祭」考――80年代、野外美術展の変質と「美術」制度」(『美学』No.250(Vol. 68. No.1)、美学会、2017年)、「戦後日本における大型美術展の変容と制度としての「美術(芸術)」――60年代、「国際的同時性」の文脈をめぐる一考察」(『研究紀要』第60号、京都市立芸術大学美術学部、2016年)ほか。
展覧会企画に、「まなざしの美学――第2回Zero展」(ギャラリーKINGYO、東京、2015年)、「越境するファンタジー――東西新進作家による表現の地平」(麻布十番ギャラリー、東京、2016年)ほか。

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