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僕のフォーカシング=カウンセリング
ひとときの生を言い表す
池見 陽 著
刊行年月日:2010/02/08
ISBN:978-4-422-11439-2
判型:四六判 188mm × 128mm
造本:並製
頁数:256頁
ジェンドリンの薫陶を受けた著者ならではの画期的フォーカシング入門!
フォーカシング創始者ジェンドリン(カール・ロジャーズの愛弟子)に直接教えを受けた日本のフォーカシング第一人者による異色の入門書。カウンセリング一般、精神分析までを射程に入れた巧みな理論考察、およびフォーカシングの実際がわかるスリリングなライブセッション3つを小説仕立てで語り尽くす。「フォーカシング技法論からの脱却」「カウンセリングの呪縛を解く」など、著者ならではの筆致がさえわたる入魂の一冊。
はしがき 誰の演奏なのか――フォーカシング技法論からの脱却
プロローグ 「フォーカシング技法の武装」を解く――出会いにいく
第一章 僕のフォーカシング――クライエント中心療法とフォーカシングの関係
パースン・センタード・アプローチで合流する/まずはクリアリング・ア・スペース――心を整理する
第二章 「カウンセリングの呪縛」を解く――ロジャーズ理論に対する誤解
答えは自分の感じ方の「内」にある/カウンセラーの態度と人間関係/「ロジャーズ=非指示的カウンセリング」という誤解/「共感的・受容的でなければならない」という誤解/ロジャーズとリスニング(傾聴)/「振り返って観る」意識/「リスニング=技法」という誤解/ジェンドリンのフォーカシング――「感じられた意味」に触れる/フェルトセンスとは何か/フェルトセンスを言い表すフォーカシング/フォーカシングにおけるリスニング/体験過程――フェルトセンスはいつも変化している
第三章 彼女は「その一言」を待っていた――ライブセッションより
「一言でもあると……私は……」/ジャズのアドリブのように――僕の感想/流れの中でつながって――セッションを振り返って
第四章「自分」は……
ふたたびクリアリング・ア・スペース/本当の自分を捜して/自分と自己と「ヘンジャパ感覚」/自己過程――人は変化しながら生きてゆく/「自分」は自らを分かつ/「振り返る前」の世界と「振り返って観る」世界――意識外≠無意識/光の中の潤い――体験過程流コラージュワークより
第五章 会社を辞めるのではなく、彼は……――ライブセッションより
会社を辞めるのではなく……/生きるありさまが変わる――僕の感想/人がそこにいるから、なにかが変わってくる――セッションを振り返って
第六章 ひとときの生を言い表す
ある夢のフォーカシング/古典的精神分析の呪縛――「精神」は「分析」の対象とならない/還元主義の問題点――「複雑に編み込まれた全体」を感知する〈からだ〉/分析では変化の説明ができない/今日の精神分析とフォーカシング/意図に呼応する〈からだ〉――「言い表す」ということ/「言い表す」ことを通して理解が変わる――「振り返って観る」ことの意味/「ひととき」を生きる
第七章 恨みの壁を破って――ライブセッションより
僕のクリアリング・ア・スペース/クリアード・スペース/恨みの壁を破って
エピローグ
文献
あとがき
※著者紹介は書籍刊行時のものです。
[著]池見 陽(イケミ アキラ)
池見 陽(いけみ あきら)
ボストン大学文学部卒、シカゴ大学大学院社会科学研究科修了、医学博士(産業医科大学)。産業医科大学講師、岡山大学教育学部助教授、神戸女学院大学教授を経て、現在、関西大学臨床心理専門職大学院教授。日本フォーカシング協会事務局長、同会長、第21回フォーカシング国際会議実行委員長などを歴任。日本人間性心理学会常任理事ほか。
著書:『心のメッセージを聴く』(講談社現代新書)、『セラピープロセスの小さな一歩』E.ジェンドリンと共著(金剛出版)など多数。
訳書:『フォーカシング指向心理療法』上下巻(共訳、金剛出版)『フォーカシング指向アートセラピー』(共訳、誠信書房)など多数。
関連書籍
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