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千年紀を越えた今、急速な情報化の進展、競争原理の徹底化、文化・価値観の多様化が進むなかで、かつては社会的規範として、また個人の生活信条の根幹とされた「宗教」が変容を遂げようとしている。本書は、IT化あるいはインターネットと宗教、「救い」に対する「癒し」の普及、洗脳またはマインド・コントロール、宗教的無党派層(人間至上の宗教)の台頭、宗教カリスマ概念の分散変化などをキーワードとして、現代宗教の動向と変容を読み解く。
◆第一部 「心の時代」の宗教
第1章 鎮めなき時代の「鎮め」
第2章 祭りの復権と村の再生―師走祭りと百済の里づくりをめぐって
第3章 宗教的無党派層の時代―浮上する「人間至上」の宗教
◆第二部 「情報化時代」の宗教
第4章 インターネット時代の宗教
第5章 IT化された宗教実践―ある金光教教師の挑戦
◆第三部 「不安の時代」の宗教
第6章 癒しを求める人々
第7章 洗脳、マインド・コントロールの神話
第8章 宗教組織におけるカリスマの制度化と宗教運動―日本の新宗教を中心に
附録 「新世紀の宗教」を考えるブック・ガイド
※著者紹介は書籍刊行時のものです。
[編]宗教社会学の会(シュウキョウシャカイガクノカイ)