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夜の記憶

日本人が聴いたホロコースト生還者の証言

澤田 愛子 著

刊行年月日:2005/05/20
ISBN:978-4-422-30039-9
判型:四六判
造本:上製
頁数:472頁

極限状態を生きのびた人の証言を元に描く、異色のホロコースト研究。

ヨーロッパのユダヤ人600万人を襲った未曾有の大虐殺、ホロコースト。本書は著者がイスラエルに赴き、日本で初めてその生還者たちに直接インタビューした貴重な証言集である。アンネの最期の様子を知る友人を始め12人が、収容所を奇跡的に生き延び、戦後イスラエルに定住するまでの劇的な人生のストーリーを生々しい言葉で多様に語り、深い感銘を与える。著者によるヨーロッパ各地の収容所跡地の旅行記も臨場感を高めている。

記憶の戦い─本書に寄せて  滝川義人
まえがき
はじめに─私とホロコースト、その歩みを中心として
■第一章 ホロコーストとは何か
I 「ホロコースト」という用語に関して
II ホロコーストの歴史的背景―特にヨーロッパにおける反ユダヤ主義の系譜
 1 キリスト教に基づく反ユダヤ主義―改宗か追放それとも死か
 2 世俗国家による反ユダヤ主義―特にドイツを中心として
III ユダヤ人問題の「最終解決」と絶滅
 1 ホロコースト前夜―ヒトラー誕生から政権獲得まで
 2 ユダヤ人の絶滅プロセス
IV ホロコーストの後に
■第二章 ホロコースト・サバイバー
I ホロコースト・サバイバーとは誰のことか
II ホロコースト・サバイバーの問題―主として心理社会的な視点で
 1 サバイバーに特徴的な心理社会的問題
 2 チャイルド・サバイバーの問題
 3 コンスピラシー・オブ・サイレンス―沈黙を申し合わせたかのような現象
■第三章 夜の記憶─ホロコースト・サバイバーの証言
I インタビューにいたるまでのプロセス
II 証 言
 ハンナ・ピック・ホスラール<アンネ・フランクの最期の様子を知る幼友達>
 サラ・ブラウン<不屈の意思でアウシュビッツ・ビルケナウを生き残った女性>
 ミラ・ホワイト<地獄を生き抜く知恵と希望>
 ダヴィッド・ゴールドスタイン<死の淵で見た母親の夢>
 マヤ・グリーン<壁にぶつけられた赤ん坊―「すべてが地獄だった」>
 シーマ・スクルコヴィッツ<歌が支えた地獄の日々>
 リーシャ・ローズ<機転と直観力に優れたユダヤ人救済組織の活動家>
 ドーブ・フライバーグ<射殺される夢に悩まされ続けたソビブールの生き残り>
 メイール・エルダール<地獄のプアショフを危機一髪で生き延びた少年>
III チャイルド・サバイバーの証言
 エフード・レーブ<フランスの「子供の家」に一人匿われた少年―「自分は誰の子供なのか」>
 アモス・バッソ<逃亡に明け暮れた幼児期―「六歳までの自分とは何者だったのか>
 シーラ・レヴィット<男の子に返送して生き延びた少女>
おわりに:現代社会でホロコーストを証言していくことの意味―言葉による記憶伝達の可能性と重要性
註/年表/あとがき/資料

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

[著]澤田 愛子(サワダ アイコ)

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