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創元世界史ライブラリー

「聖性」から読み解く西欧中世

聖人・聖遺物・聖域


杉崎 泰一郎 著

単行本 ¥2,970

刊行年月日:2024/05/15
ISBN:978-4-422-20347-8
定価:2,970円(税込)
判型:四六判 188mm × 128mm
造本:並製
頁数:328頁

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内容紹介

キリスト教の「聖性」の歴史を多角的に考察

古代末期から中世にかけて、キリスト教世界では聖人や聖遺物(聖人が身に着けたもの、触れたもの、聖人の肉体の一部など)への礼拝が盛んになり、それらを納める聖なる場所(聖堂、教会など)もまた聖性を帯びた。

こうしたモノや場所は、ほとんどの場合、聖職者や修道士によって聖人伝、奇蹟物語、儀式と結び付けられ、キリスト教信仰の基盤を固めるとともに、王権の強化や社会の統制にも寄与してきた。

本書ではこうした聖性イメージが西欧中世にいかなる影響を及ぼしてきたのか、古代末期から中世の終わりまでを対象に多角的に考察する。
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目次

はじめに

第1章 コンスタンティヌス大帝からカール大帝へ――キリスト教聖性の醸造
  1 コンスタンティヌス帝――聖人・聖遺物・聖域の重視
  2 聖遺物礼拝の高揚
  3 ローマからフランクへ――キリスト教聖性の継承
  4 カール大帝の教会政策――中世キリスト教の聖性の展開

第2章 権力者と聖性
  1 「ノルマン・コンクエスト」と聖遺物
  2 聖なる力に頼るフランスのカペー王権
  3 ドイツの王(皇帝)と聖遺物

第3章 地域社会と聖なる力
  1 コンクの聖女フォアの聖遺物
  2 聖遺物の移動

第4章 修道院による聖性の創出
  1 クリュニー修道院の創立と発展
  2 モワサック修道院――聖域の創出と聖遺物の力

第5章 巡礼と伝承
  1 サンティアゴ・デ・コンポステラと巡礼案内
  2 ル・ピュイ――ガリア人の霊場に由来する聖地
  3 ヤコブと聖母マリアによる奇跡物語
  4 サンティアゴ・デ・コンポステラの町と聖堂

第6章 教皇、王と受難のキリスト―十字軍時代の聖性を導いたもの
  1 聖地エルサレムをめざす巡礼と十字軍
  2 聖王ルイの聖遺物収集と十字軍

第7章 教皇による列聖、王権の聖化――聖なる力による普遍的な権威の形成
  1 教皇による列聖の独占
  2 ルイ九世の列聖と王権の聖化
  3 聖なる王

第8章 言葉による聖性の拡散と共有
  1 説教
  2 聖人伝集 ヴァラッツェのヤコブス『黄金伝説』

第9章 俗人による宗教運動と地域共同体――ルネサンスから近世へ
  1 生きた聖女に群がる人々
  2 南仏のマリアたちと民衆の祭り
  3 聖遺物のコレクションと顕示

あとがき
索引

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著者紹介

[著]杉崎 泰一郎(スギザキ タイイチロウ)
杉崎泰一郎(すぎざき たいいちろう)
1959年東京都生まれ。上智大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。藤女子短期大学一般教育助教授等を経て、現在、中央大学文学部教授。博士(史学)。
著書:『12世紀の修道院と社会 改訂版』『欧州百鬼夜行抄』(原書房)、『ヨーロッパ中世の修道院文化』(NHK出版)、『修道院の歴史――聖アントニオスからイエズス会まで』(創元社)ほか共著多数。訳書:パトリック・ギアリ著『死者と生きる中世―ヨーロッパ封建社会における死生観の変遷』(白水社)、ジョルジュ・デュビィ『ヨーロッパの中世―芸術と社会』(藤原書店、共訳)、ジャン・ドリュモー著『千年の幸福』(新評論、共訳)ほか。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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