大阪の出版社 創元社より、新刊・近刊情報をご案内いたします(毎月10日配信)
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12月に入ると、街が一気にクリスマスムードに包まれます。大切な方へのプレゼントはもうご用意されましたか? クリスマスに限らず、本の贈り物って素敵だと思います。創元社にも大型のビジュアル図鑑やおしゃれなイラストブックなど、プレゼントにおすすめの商品が多数ございます。今月もぜひ最後までご覧ください。
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森林浴はなぜ、心と体を健康にするのか?
私たちは自然環境に適応した体で生きてきた。そのため、現在の都市社会において、ストレスによる心身の不調が社会的な問題になっている。本書は、海外でも注目を集める著者の英語による著作を逆輸入。自然由来で低コスト、ストレス軽減、リラックス効果のある森林浴について、科学的研究データに基づき解説。森林浴を体験できる場所やプログラムをはじめ、自宅で取り入れることができる花や観葉植物、木材、香りなどの効果も紹介。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
この本をエージェントから紹介されたとき、まだ原書も制作途中で、サンプルページでの案内でした。「なんてきれいな本!」と思い、それから著者名を見て「あれ!? 日本人!」
こうして、日本人が英語で出した本を日本語に翻訳して出版するという、不思議な経緯の本書の企画が動き出したのです。もちろん、翻訳は原著者の宮崎良文先生にお願いしました。
「森林浴」は今、海外でも注目されつつあり、「Shinrin-Yoku」という言葉がそのまま使われていて、宮崎先生のもとには、さまざまな国のメディアから取材の申し込みがあるそうです。私たちは、草花や木をはじめ自然に触れると気持ちがいいと、何となく知っています。その「何となく」を科学的に実証して、データをもとに説明しているのが、この『Shinrin-Yoku(森林浴)』です。
例えば、森林を歩く前の血圧と歩いた後の血圧を比較すると、もともと血圧の高い人は森林を歩くことによって血圧が低下し、もともと血圧の低い人は血圧が上昇したそうです。つまり、森林浴には私たちの体を整える「生理的調整効果」があるのです。
「そうは言っても近くに森なんかないよ」と思われた方もご安心ください。公園を歩くことや、観葉植物、エッセンシャルオイルなど、身近なものにもリラックス効果があることがわかっています。
見ているだけで癒されるビジュアルとともに、自宅で気軽に取り入れることのできる方法から、森林浴を体験できる場所や具体的なプログラムまでご紹介しています。ぜひご自身にぴったりの方法を見つけてください。(YM)
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Shinrin-Yoku(森林浴)【12/11発売】
宮崎良文著 定価(本体1,800円+税)
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江戸時代の古地図をすみずみまで探訪
江戸時代の代表的な古地図である「大坂大絵図」を題材に、大阪の地誌や生活文化を探求する案内書。俯瞰図と部分拡大図の両方から謎解きを試みる「読み解きスタイル」という独自の趣向で、元禄時代の絵図をすみずみまで味わい尽くす。通常は手で触れることすらできない300年前の貴重な古地図を、虫眼鏡で細部を鑑賞するかのような面白さで、大阪の歴史文化や地理地形もわかる本。俯瞰と部分拡大のカラー古地図を約150点収載。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
江戸時代の古地図って、普通は手で触れて眺めたりできないものです。博物館とか大学・公共図書館に収蔵されている場合がほとんどで、貴重書扱いで閲覧すらできないものも多くなっています。たまに古書展示会などに出品されているのを見ますが、コンディションの良いものは、目玉の飛び出るような値段がついていたりします。昔はお金持ちの好事家が私蔵する場合もありましたが、現代ではもはや個人で買えるものではないでしょう。
それが昨今では、大学や図書館などのアーカイブで高解像度のスキャン画像が公開されるようになってきました。そうしたデジタル・アーカイブを活かして編集製作したのが本書です。
江戸時代の古地図の部分拡大図版をこんなにたくさん載せた本は、本書の他にないはずです。貴重な元禄古地図を虫眼鏡でまじまじと眺めて楽しむかのような、そんな時空散歩の仮想体験もできてしまう本です。
付録の復刻古地図も貴重です。復刻古地図だけを単体で売っている店もありますが、それだけで1500円とか2000円とかの値段が付いていますから、付録のついた書籍としてはかなりお値打ちだと思います。
作家で地元の地誌に明るい著者が巧みに綴った本文の解説と、部分拡大図版、付録も含めて、読みつ眺めつ広げつつ、いろんな楽しみ方をしていただけたら幸いです。(TM)
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カラー版 大阪古地図むかし案内【12/18発売】
本渡章著 定価(本体2,300円+税)
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新刊Pickup ―11月の新刊より―
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やっぱり、それでいい。【11/8発売】
細川貂々&水島広子著 定価(本体1,200円+税)
ベスト&ロングセラー『それでいい。』の続編登場!「水島先生、人と関わることで一番大事なことは何ですか?」「人間関係で一番大事なことは、人の話を“聴く”ことです。」“人の話を聞くのがニガテ”な漫画家・細川貂々が、水島広子に“精神科医の聞く技術”を教わりに行く、体当たりの成長物語。疲れない聞き方、ムカッ!を手放す聞き方、あります。〈ワークショップ形式〉(コミックエッセイ+コラム)。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
「それでいい。」シリーズが立ち上がったのは2017年6月。第1作の『それでいい。』はおかげさまで好評をいただき、ただいまも重版を重ねています。そのスピンオフとなる第2作目『生きづらい毎日に それでいい。実践ノート』は、前作の「自己肯定感を高める」というテーマを記述式に落とし込んだ、治療効果のあるワークブックです。そしてこのたび11月に、第3作目『やっぱり、それでいい。』が発売となりました。テーマはシリーズ同様「自己肯定感」をベースにしながらも、さらに「聞く技術」に主眼を置き、「人の話を聞くことで、自分まで癒される」という効果も期待しています。「そんなことできるの? なんかあやしい……」というかたにこそ、ぜひ読んでいただきたいです。そしてそして、第4作目もじつは進行中。内容はまだ秘密ですが、シリーズ同様、みなさんの毎日の生活に役立てていただけるものにできればと思っております。(YS)
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シンギュラリティ【11/14発売】
神崎洋治著 定価(本体1,800円+税)
シンギュラリティ(Singularity)とは人工知能(AI)が人間の能力を超えることで起こる「技術的特異点」のこと。ロボット技術がさらに進化し、大変革が起こって後戻りできない世界に突入すると、人類はどうなるのか――。本書はシンギュラリティの実例と最新動向をわかりやすい文章と写真・イラストで解説し、近未来に訪れる世界を多角的に描き出す。話題の先端科学に触れたいとの知的好奇心に応えるシリーズ第3弾。
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編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
「シンギュラリティ」という言葉は、日本語では「技術的特異点」と訳されるのですが、いまひとつピンと来ない訳語ですね。誤解を恐れず噛み砕くと、機械つまり人工知能が進歩して人間の能力を超えてしまい、人類に代わって文明の主役になる時点を言い、それは2045年にやってくると提唱者のカーツワイル博士は宣言しました。
とはいえ、機械やロボットが人間を凌駕する世界は、かなり前からフィクションの映画や小説などでは描かれていて、シンギュラリティは、SFやアニメ・ファンの間でもわりあい知られた言葉です。
本書では、現在進展しているAIやロボット技術を具体的に紹介しながら、未来を考える視点を提示します。読み進めるごとに、人工知能によるさまざまな解析技術は、すでに人間の能力を超え、ここまで進んでいるのかと感慨を覚えます。それと同時に、最新の人型ロボットのぎこちない動きを見るにつけ、まだまだ発展途上という感じも抱かせます。
イラストや写真をふんだんに使ってわかりやすく解説していますので、本書をきっかけに、ご自分なりの未来予想図を考えてみてはいかがでしょうか。(TM)
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気分障害の臨床を語る【11/8発売】
神庭重信、坂元薫、樋口輝彦著 定価(本体3,300円+税)
気分障害研究を牽引する三人の精神科医が、それぞれの立場から気分障害についての最新の情報、臨床の技を自在に語り合った一書。
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心理療法のポイント【11/8発売】
藤山直樹監修/大森智恵編著/藤巻純、吉村聡ほか著 定価(本体2,700円+税)
これからの社会のなかで幅広い分野で活躍が期待される「心の援助職」の切磋琢磨のために、こころ強い支えとなる参考書。
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近代日本のメディア議員【11/8発売】
佐藤卓己、河崎吉紀編 定価(本体4,500円+税)
政治の自立性を奪う、《メディアの論理》とは何か?メディア出身・関連議員のデータベース共同研究を通して、世論迎合型(=劇場型)政治のルーツと変遷を検証する。
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宇宙のすがたを科学する【11/8発売】
ギヨーム・デュプラ著/渡辺滋人訳 定価(本体2,800円+税)
古代や中世の学者から、コペルニクス、ガリレイ、アインシュタイン、そして現代の宇宙観や最新の宇宙理論まで、さまざまな宇宙の想像図を紹介。
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フェミニズムってなんのこと?【11/14発売】
ルイーズ・スピルズベリー、ビー・アップルビー著/渡辺薫訳 定価(本体2,200円+税)
英国発の児童・青少年のための学習用テキストブック。第3巻は、フェミニズムについてさまざまな体験談を紹介しながら学習する。
>>詳細はこちら
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合意ってなに? なぜだいじなの?【11/14発売】
ルイーズ・スピルズベリー、ヤズ・ネジャティ著/小島亜佳莉訳 定価(本体2,200円+税)
英国発の児童・青少年のための学習用テキストブック。第4巻は、合意について、さまざまな体験談を紹介しながら学習する。
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営業部だより
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弊社も所属している人文会創立50周年記念「第5回! 年末年始は本の街 神保町で人文書フェア」が三省堂書店神保町本店様で開催中です。普段、専門書売場に置かれている本が1階の檜舞台に立っています。ぜひ足をお運びください。本は新しい読者との出会いを待っています。(DM)
フェア期間:2018年11月5日(月)~2019年1月6日(日)
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