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いたみを抱えた人の話を聞く
近藤 雄生 著 / 岸本 寛史 著
内容紹介
苦痛を抱える目の前の人とどう向き合うか
身体的、心理的にいたみを持つ人たちの語りを、どのように聞けばいいのか? 生きていくなかで出会う苦しみや死と、どう向き合えばいいのか? エビデンス重視の現代医療に警鐘を鳴らし、患者一人ひとりの物語に耳を傾けながら治療を行う緩和ケア医と、多くの吃音当事者に話を聞いてきたノンフィクション作家が、人のいたみ、そして自分自身のいたみを巡って言葉を交わした対話の記録。もっと見る
目次
はじめに
身体の問題と心の問題は切り離せない
エビデンスからこぼれ落ちるもの
いたみを抱えた人の話を聞く
第一章 岸本先生はどのように話を聞いてきたか
ただ、そばにいること
この人の思いを全然わかっていなかった
しっかりかかわれたら、しっかり別れることができる
患者とのやり取りを外から見つめる目を持つ
第二章 話を聞く方法について
意識水準を下げて聞く
葛藤を抱える
まずは聞く。そして考える
医療の現場での話の聞き方の問題点
治療構造について
第三章 夢によって開かれた心理学への扉
学生時代に夢があふれ出した
幼いころから死が怖かった
医学的な観点だけからは見えてこないことがある
山中康裕先生からの学び
身体イメージが話の中に紛れてくる
第四章 現代の医療について
脳科学的に見直されつつある夢の意味
せん妄の捉え方から見える医療の問題
「鎮静」に関する懸念について
できることはすべてやった、と本当に言えるか
エビデンスが切り捨てるもの
「エビデンス」の本来の姿
「死」と向き合わない緩和ケア
緩和医療が個からエビデンスに向かう理由
これからの医療のあり方について
第五章 いたみを抱えた人の話を聞くことについて
死とどう向き合うか
死を迎えるときの時間体験
キューブラー=ロスが遺したもの
「傷ついた治療者」として
病の先にありうる「幸福感」
苦しみがあるからこそ
おわりに 近藤雄生
人間を人間たらしめるもの
ともに明日へと踏み出すために
おわりに 岸本寛史
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著者紹介
※著者紹介は書籍刊行時のものです。[著]近藤 雄生(コンドウ ユウキ)
近藤雄生(こんどう・ゆうき)
1976年東京都生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了。2003年、旅をしながらライターとして活動しようと、結婚直後の妻とともに日本を発つ。オーストラリア、東南アジア、中国、ユーラシア大陸で、5年以上にわたって、移動・定住を繰り返しながら月刊誌や週刊誌にルポルタージュなどを寄稿。2008年に帰国。以来、京都市を拠点に執筆する。著書に『吃音 伝えられないもどかしさ』(新潮文庫)『旅に出よう』(岩波ジュニア新書)『遊牧夫婦』(角川文庫/ミシマ社)『まだ見ぬあの地へ』(産業編集センター)『10代のうちに考えておきたい 「なぜ?」「どうして?」』(岩波ジュニアスタートブックス)『オオカミと野生のイヌ』(共著、エクスナレッジ)などがある。大谷大学/放送大学 非常勤講師、理系ライター集団「チーム・パスカル」メンバー。ウェブサイトhttps://www.yukikondo.jp/[著]岸本 寛史(キシモト ノリフミ)
岸本寛史(きしもと・のりふみ)
1966年生まれ。1991年京都大学医学部卒業。内科医。富山大学保健管理センター助教授、京都大学医学部附属病院准教授を経て、現在、静岡県立総合病院緩和医療科部長。主な著書『せん妄の緩和ケア』『迷走する緩和ケア』『がんと心理療法のこころみ』『バウムテスト入門』『緩和のこころ』(誠信書房)『緩和ケアという物語』(創元社)『ニューロサイコアナリシスへの招待』(編著、誠信書房)『がんと嘘と秘密』(共著、遠見書房)。主な訳書『神経精神分析入門』(青土社)『意識はどこから生まれてくるのか』『なぜ私は私であるのか』『ユングの『アイオーン』を読む』『キリスト元型』(共訳、青土社)『ナラティブ・メディスン』(共訳、医学書院)『バウムテスト第三版』『関係するこころ』(共訳、誠信書房)ほか。もっと見る
メディア情報
2024/04/05 『精神療法』第50巻第2号 書評掲載
2023/12/25 『クロワッサン』2024年1/10号書評掲載
2023/11/27 京都新聞で紹介
2023/11/02 東京人12月号書評掲載
2023/10/29 読売新聞「記者が選ぶ」コーナーで紹介
2023/10/28 西日本新聞「カリスマ書店員の激オシ本」で紹介
関連書籍
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心理臨床とセラピストの人生
定価:2,860円
刊行日:2015/01/19
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定価:3,520円
刊行日:2015/07/17
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<10/1up!>note記事連載中
お茶にしましょう
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2024/10/04開催※別サイトに移動します
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