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2024.10.15
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2024.09.15
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2024.09.03
「今月のおすすめ本」を更新しました。
2024.08.15
「子どもの本100問100答」を更新しました。
2024.08.02
「今月のおすすめ本」を更新しました。

書籍紹介動画

学校・図書館さまにおすすめの書籍の内容を、動画でご紹介します。

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今月のおすすめ本

おすすめの新刊や話題の書籍を、教育・図書館関係者さまの推薦のことばとともにご紹介します。

はたらく本屋

はたらく本屋

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

はたらく中華料理店

はたらく中華料理店

吉田亮人写真/矢萩多聞文
定価 2,420円(税込)

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える写真絵本シリーズ。

奇妙で不思議な樹木の世界

奇妙で不思議な樹木の世界

英国王立園芸協会監修/ジェン・グリーン著/クレア・マケルファトリックイラスト/加藤知道訳
定価 2,750円(税込)

樹木の基本的な性質や驚くべき生態、ほかの動植物とのかかわり、自然環境における役割などについて、科学的な観点からわかりやすく説明した、科学絵本の傑作!

樹木図鑑

自然科学ハンドブック 樹木図鑑

アレン・J・クームス著/マシュー・ウォード写真/原登志彦、西川栄明監訳/千葉啓恵訳
定価 4,400円(税込)

1,600点以上の写真や図版とともに500種以上の交配種を含む世界中の樹種を紹介。簡潔な解説で、それぞれの種の主な特徴を素早く学べるポケットガイド。

貝類図鑑

自然科学ハンドブック 貝類図鑑

S.ピーター・ダンス著/マシュー・ウォード、サイモン・エイケン写真/黒住耐二監訳/山崎正浩訳
定価 3,960円(税込)

自然科学ハンドブックシリーズの第5弾。採集、保管などの基礎知識に加え、貝類482種を最新の分類体系で解説。米国スミソニアン協会公認。

美しいトマトの科学図鑑

美しいトマトの科学図鑑

矢守航、矢守那海子、松島依子著
定価 1,980円(税込)

50種類のかわいいトマトの写真集。著者のひとりである矢守航・東京大学農学部准教授が、東大の農場で育て、うま味、酸味、季節とうま味の関係などを科学分析しました。

世界を掘りつくせ!

世界を掘りつくせ!

アレクサンドラ・ステュワート、キティ・ハリス著/喜多直子訳
定価 2,640円(税込)

地面を掘れば、大昔の生き物の姿や人々の生活の様子がわかるお宝が出てくるかも。ミイラや恐竜の骨、巨大隕石など、秘宝を探しに考古学者たちといっしょにタイムスリップ!

奇妙で不思議な土の世界

奇妙で不思議な土の世界

英国王立園芸協会監修/ウェンジア・タンイラスト/ジャクリーン・ストラウド、マーク・レッドマイル=ゴードン著/林健太郎監訳/北川玲訳
定価 2,420円(税込)

地球上の生きものの暮らしを支える土について、多様な観点から解説。土の成分や性質、生物とのかかわり、自然環境のなかでの役割など、土と土がもたらす恩恵を解き明かす。

「科学のキホン」シリーズ 全4巻セット

「科学のキホン」シリーズ 全4巻セット

カート・ベイカー、ヘレン・ピルチャー、アリ・O・セゼル、ケン・アシュウェル著/東辻千枝子、日髙翼訳/野田泰子監訳/久保美代子訳
定価 12,320円(税込)

日常生活のあらゆる場面に、サイエンスはかくれている! 物理学/生物学/化学/解剖学の「キホン」を手描き風のイラスト&解説でサポートする入門書シリーズ(全4巻)。

シリーズ「あいだで考える」創刊5冊セット

シリーズ「あいだで考える」創刊5冊セット

頭木弘樹、戸谷洋志、奈倉有里、田中真知、坂上香著
定価 7,920円(税込)

不確かな時代を共に生きていくために必要な「自ら考える力」「他者と対話する力」「遠い世界を想像する力」を養う多様な視点を提供する、10代から読める人文書シリーズ。

身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室シリーズ①~⑤【全5巻セット】

身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室シリーズ①~⑤【全5巻セット】

土屋誠司編著/松本和幸、芋野美紗子、鈴木基之、柘植覚著
定価 13,750円(税込)

まるで授業を受けているような感覚が味わえる読みやすくて楽しい入門書。高校の「情報」の学習範囲に準拠し、写真や図表を豊富に掲載。学生から社会人まで役立ちます。

子どもの本
100問100答

子どもの本に関わる質問や疑問にQ&A形式でお答えします。内容は月替わりで更新いたします。
※2013年8月刊行『子どもの本100問100答』(一般財団法人大阪国際児童文学振興財団編)より抜粋
(2024.10.15更新)

幼稚園で子どもが出演する劇を発表したいのですが、脚本を教えてください。

幼児にとっての劇

 幼児にとって、劇はごっこ遊びの延長です。自分以外の誰か(または何か)になって、いつも生活している空間をほかの空間に見立てることは、空想力をのばすことになり、せりふを言ったり、体を動かしたりすることは、言葉や体の感覚を磨くことにつながります。劇という物語世界で体験することと日常生活に共通点を見出すことで、人間関係のありようや生活習慣について学びます。ごっこ遊びのなかで、子どもたちは全員が自分は主役だと思っているように、保護者に見せる劇のなかでも、全員が主役であると思える演出が必要です。そして、劇の発表は、それを保護者の前で発表することによって、演じる側にとっては達成感につながり、保護者にとっては子どもの成長を見る機会になります。

劇あそびの本や脚本

 劇活動には、見せるための「劇」と、自分たちで物語を遊ぶための「劇あそび」があります。劇あそびは、指導者が昔話や絵本などを紹介し、一つの物語を楽しんだ後、その物語をさまざまな役になりきって体験してみる活動です。子どもだけで行うごっこ遊びに指導者が入って演出をしたり、方向づけをしたりして、一つのまとまりのある物語を体験させます。劇あそびの本としては、『劇あそびの基本』『劇あそびを遊ぶ』*1や『日常保育の劇あそび』*2があり、劇あそびの意義、具体的事例、子どもの反応等が書かれています。

 また、劇あそびから発表への過程を書いた本としては、『あそべあそべ発表会いつものあそび・劇ごっこからはじめる』*3などがあります。

 幼児が演じる劇の脚本は、保育関係の出版社であるチャイルド本社、すずき出版、ひかりのくに、フレーベル館、メイトなどから、『昔話で楽しむ劇あそび1、2』*4や『みんなでつくろう発表会』*5などが出版されています。多くの作品が昔話や絵本から題材をとっていますが、生活で経験したことを元にしたオリジナル作品も含まれています。劇の演出方法、舞台装置、照明等についての基礎的な知識を説明しながら、劇づくりを紹介した『子どもと創る演劇』*6も役立ちます。

脚本にとらわれずに

 幼児の生活発表会で発表する劇でもっとも重要なのは、子どもたちが楽しんで日ごろの成果を見せることです。そういう意味では、脚本にとらわれることなく、子どもたちが興味をもった内容を劇につくりあげて発表することが望まれます。遊びのなかから劇に仕立てて行く方法も考えられますし、子どもたちが楽しんで、何度も読んでほしい、語ってほしいといった昔話や絵本を元にすることもできます。

 たとえば、子どもたちが『そらいろのたね』*7の絵本が大好きだったら、絵本を楽しむのみでなく、そらいろのたねや小さな家の粘土工作を行ったり、いろいろな動物に変身して順に家に入っていく遊びをしたり、「わあ、すてき、これ、ぼくのおうち」というせりふを応用して遊んだり、動物たちが家から飛び出す様子の遊びなどをくりかえし行ったりするなど、さまざまな遊びを行い、最終的に、衣装や簡単な舞台装置をつくって、指導者が脚本をつくり、保護者に見せる劇として仕上げていくことができます。

 子どもたちが慣れ親しんだ物語であれば、演じる緊張感も少なく、自らも楽しみながら演じることができるでしょう。そのためには、絵本や物語などをさまざまな方法で遊び、絵本から空想の世界である劇あそびの世界へ、劇あそびから子どもたちの日常の生活へという循環がくりかえされるような活動が重要です。

*注1.前者は、小池タミ子著 後者は、小池タミ子・平井まどか編、晩成書房、1990、1991 *注2.「劇あそびシリーズ1」、岡田陽他監修、玉川大学出版部、1987 *注3.花輪充著、日本幼年教育研究会・メイト共同刊行、2005 *注4.わたなべめぐみ著、チャイルド本社、2008、2011 *注5.花輪充著、フレーベル館、2003 *注6.太宰久夫編、玉川大学出版部、2008 *注7.なかがわりえこ文、おおむらゆりこ絵、福音館書店、1967

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