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創元学術アルヒーフ
[秘]外国新聞に現はれたる支那事変漫画
〈リプリント版〉内閣情報部・情報宣伝研究資料第七輯
白戸 健一郎 解説
刊行年月日:2017/10/30
ISBN:978-4-422-93376-4
判型:A5判
造本:並製
頁数:192頁
日中戦争や日中関係史を教える授業・講義に最適なビジュアル史料。
『欧州各国に於ける国家革新運動』に続く、内閣情報部・情報宣伝研究資料からのリプリント第二弾。盧溝橋事件勃発後の一年間、外務省が欧米を中心とした外国新聞から収集した漫画、約100点を26のテーマに分けて収録した秘密資料。1938年12月に頒布された本書は、日中戦争下の日本がアメリカ、ソ連、イギリスを中心とした非枢軸国の新聞メディアで、どのように表象されていたかがひと目で分かる、格好の学習資料である。
漫画の主な掲載紙は次の通り(表記は原本に則る)。
《アメリカ》「ブルツクリン・デーリー・イーグル」「ボルチモア・サン」「ワールド・テレグラム」「ジャーナル・アメリカン」「イーヴニング・ニュース」「ニューヨーク・デーリー・ニユース」「ニユーヨーク・タイムス」「クリスチヤン・サイエンス・モニター」「サンフランシスコ・クロニクル」「ワシントン・ポスト」「ニユーヨーク・ポスト」「ヘラルド・トリビユーヌ」「イラストレーテツド・デーリー・ニユース」他、多数
《フランス》「レビユブリツク」「アンフオルマシオン」「デーリー・オリンピアン」「ユマニテ」「ザルベジョム」「プチ・ブル」
《ソ連》「クラスナヤ・ズウエズダ」「イズヴエスチア」「ノチシアス・グラフイカス」「ウエチエルニヤナ・モスクワ」「プラウダ」
《イギリス》「デーリー・ミラー」「マンチエスター・ガーデイアン」
《カナダ》「モントリオール・デーリー・スター」「デイリー・スター」「モントリオール・ガゼツト」
《アルゼンチン》「ノチシアス・グラフイカス」「ラヴアンガルデイア」「ラ・ラソン」
一、支那事変勃発
二、日本の対支協調政策
三、「戦争」に非ざる戦争
四、事変と列国の権益
五、支那の門戸開放
六、日本の軍事行動
七、「平和」の虚構
八、軍需品輸出と米国の中立法
九、ヒューゲッセン大使傷害事件と英国
一〇、米国を利用しようとする英国
一一、ルーズヴェルト大統領板挟み
一二、無能、無力を暴露した国際聯盟
一三、九国条約会議をめぐって
一四、パネー号事件と米国
一五、日本の軍部と外交
一六、日本の財政経済は支那事変を切り抜け得るか
一七、支那の背後にあるソヴィエト・ロシア
一八、東西の攪乱に魔手を伸ばす赤露の暗躍
一九、日英、日米離間策
二〇、三国防共協定に対するデモクラシー諸国の観方
二一、空爆に対する非難の声
二二、支那勝利の方を迎へて
二三、日本に対する制裁
二四、建艦競争
二五、日本の挙国一致
二六、時局の進展三題
解題及び資料(白戸健一郎)
※著者紹介は書籍刊行時のものです。
[解説]白戸 健一郎(シラト ケンイチロウ)
1981年北海道生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、筑波大学人文社会系助教。メディア史、歴史社会学専攻。著書に『満洲電信電話株式会社―そのメディア史的研究』(単著、創元社、2016年)、『増補改訂版 戦争・ラジオ・記憶』(共著、勉誠出版、2015年)、『青年と雑誌の黄金時代』(共著、岩波書店、2015年)、『「知覧」の誕生』(共著、柏書房、2015年)などがある。
関連書籍
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欧州各国に於ける国家革新運動
定価:4,950円
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