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中世英仏関係史 1066-1500
ノルマン征服から百年戦争終結まで
朝治 啓三 編著 / 渡辺 節夫 編著 / 加藤 玄 編著
刊行年月日:2012/04/20
ISBN:978-4-422-20289-1
定価:本体2,800円+税
判型:A5判
造本:並製
頁数:344頁
中世の英仏史はたいてい「一国完結史観」または「国民国家史観」で描かれる。しかし実際には英仏双方にみられるように、ノルマン征服以降、移住、経済や文化交流、あまたの対外戦争を通して互いに影響を受けつつ内部構造が形成されてきた。また支配のあり方や関係も複雑であり、近代以降の「国民国家」の概念は適用できない。本書では時々の英仏の「関係」を重視するとともに、周辺諸国にも目配りをし、新しい中世英仏史像を描く。
総説 王国史から関係史へ
第I部 政治史
第1章 ノルマン征服とアングロ・ノルマン王国[1066~1154年]
第3章 ルイ9世とヘンリ3世期の英仏関係[1204~1259年]
第4章 1259年パリ条約とその結果[1259~1303年]
第5章 ガスコーニュ戦争終結から英仏百年戦争開戦へ[1303~1337年]
第6章 百年戦争前半[1337~1400年]
第7章 百年戦争後半[1400~1453年]
第8章 ルイ11世治世とバラ戦争期の英仏関係[1453~1500年]
第II部 分野史
第9章 王家と都市の関係から見た英仏関係
第10章 教皇権と地域諸権力の関係
第11章 フランドルと英仏
第12章 アイルランドと英仏
第13章 スコットランドと英仏
第14章 イベリア半島と英仏
終章 帝国的国制とは何か
英仏王朝系図/英仏関係史年表
索引
※著者紹介は書籍刊行時のものです。
[編著]朝治 啓三(アサジ ケイゾウ)
関西大学文学部教授。イギリス中世史専攻。著書:『シモン・ド・モンフォールの乱』(京都大学学術出版会)、『西欧中世史(下)』(編著、ミネルヴァ書房)、『西洋の歴史基本用語集 古代・中世編』(編著、ミネルヴァ書房)など。
[編著]渡辺 節夫(ワタナベ セツオ)
青山学院大学文学部教授。フランス中世史専攻。著書:『フランス中世政治権力構造の研究』東京大学出版会、『フランスの中世――王と貴族たちの軌跡』(吉川弘文館)、『ヨーロッパ中世社会の統合と調整』(創文社)など。
[編著]加藤 玄(カトウ マコト)
日本女子大学人文学部准教授。フランス中世史専攻。著書:『伝統都市1 イデア』(共著、東京大学出版会)、『バスティード――フランス中世新都市と建築』(共著、中央公論美術出版)、『中世の都市――史料の魅力、日本とヨーロッパ』(共著、東京大学出版会)など。
関連書籍
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