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世界各国で子どもの精神保健上の問題が注目を集め、その対応に明確なエビデンスが求められる中、子どもの精神分析的心理療法の先進地域・英国の専門家を中心にまとめられた論文集。心理療法におけるエビデンスとは何か、子どもの心理療法はどのようなプロセスを経て、その結果や有効性はどのように評価されるのかなど、本質的な問いを掲げながら、実践面に確固たるエビデンスを提供するための調査・研究の先駆的な試みを多数紹介する。

日本語版への序文
序文
イントロダクション

パートI 子どもの心理療法における調査・研究とは?
イントロダクション
第1章 子どもの心理療法の調査・研究:その進歩、問題点、そして可能性は?
第2章 子どもの心理療法士は何を知っているのだろうか?

パートII 子どもの心理療法のプロセス研究
イントロダクション
第3章 子どもの心理療法におけるプロセスの筋道づけ:精神分析的事例研究を評価するための新しい方法の策定に向けた諸段階
第4章 心理療法プロセスについての新しい見方と話し方の発見:子どもの心理療法Qセット
第5章 精神分析と糖尿病のコントロール:単一事例による研究
第6章 子どもの心理力動的心理療法における変化プロセスの探求:セラピストの視点から

パートIII 子どもの心理療法の結果とその臨床的有効性の評価
イントロダクション
第7章 公的保護下にある子どもとの精神分析的心理療法の評価
第8章 子どものうつ:予後の調査・研究プロジェクト
第9章 子どもの精神分析の成人時での結果:アンナ・フロイトセンターにおける長期追跡調査
第10章 子どもの心理療法における臨床的効果を評価するための質的枠組み:治療に対する希望と期待(HETA)

パートIV 多職種協働による調査・研究
イントロダクション
第11章 自閉症の子どもの対人関係:臨床的複雑さvs科学的単純さ?
第12章 リスクを伴う危険な行動の神話的重要性
第13章 適切な養育を受けられなかった子どものアタッチメントの発達に関するアセスメントと、調査・研究にみられるナラティブ
第14章 社会神経科学と治療的行為の諸理論:子どもの心理療法との関係

引用文献
索引
監訳者あとがき

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

ニック・ミッジリー編著
Nick Midgley(ニック・ミッジリー)
子ども・青年心理療法士であり、ロンドン大学/アンナ・フロイトセンターの子どもと青年のためのプログラムの長である。

ジャン・アンダーソン編著
Jan Anderson(ジャン・アンダーソン)
北エセックスNHSの子どもの心理療法の調査・研究のリーダーである。グラウンデッド・セオリー法を用いた博士論文の研究経験を基礎に、今後のさらなる調査・研究プロジェクトの発展にも積極的に寄与している。

イブ・グレンジャー編著
Eve Grainger(イブ・グレンジャー)
バーキング・ダゲナム区の子ども・青年心理療法コンサルタントである。1990年より子どもの心理療法のロンドン地区アドバイザーを務めている。2002年から2005年には、バーキング・ダゲナム区の子ども・青年精神保健サービス(CAMHS)の臨床家の長であった。

ターニャ・ネシッジ・ブコビッチ編著
Tanja Nesic-Vuckovic(ターニャ・ネシッジ・ブコビッチ)
子どもの心理療法コンサルタントで、南エセックスNHSのサービスの長である。また、ペブルズ治療コミュニティー(Pebbles Therapeutic Community)の長でもある。

キャシー・アーウィン編著
Cathy Urwin(キャシー・アーウィン)
子どもの心理療法コンサルタントであり、タビストック・クリニックの特別研究員である。共著に、Changing the Subject: Psychology, social regulation and subjectivityがある。他にも発達心理学および子どもの心理療法の分野で多数の論文を発表している。

鵜飼 奈津子監訳
鵜飼奈津子(うかい・なつこ)
1997年から2004年までタビストック・クリニックの子ども家族部門に留学し、子ども・青年心理療法士(Child & Adolescent Psychotherapist)の資格を得る。その後、ロンドン医療センターおよび難民セラピーセンター(Refugee Therapy Centre)で臨床実践を続け、2008年に帰国。現在、大阪経済大学人間科学部准教授。臨床心理士。日本精神分析学会認定心理療法士。
[著訳書]
『子どもの精神分析的心理療法の基本』誠信書房 2010年
『学校現場に生かす精神分析』(共監訳)岩崎学術出版社 2008年
『被虐待児の精神分析的心理療法』(共監訳)金剛出版 2006年
『自閉症とパーソナリティ』(共訳)創元社 2006年

金沢 晃訳
金沢晃(かなざわ・あきら) 第7章、第10章担当
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。臨床心理士。現在、美作大学生活科学部専任講師、NPO法人子どもの心理療法支援会理事。

谷口 弘恵訳
谷口弘恵(たにぐち・ひろえ) 第1章、第2章担当
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得認定退学。臨床心理士。現在、きょうこころのクリニック臨床心理士、NPO法人子どもの心理療法支援会理事。

勅使川原 学訳
勅使川原学(てしがわら・まなぶ) 第12章、第14章担当
京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。臨床心理士。現在、福井大学医学部医学科生、NPO法人子どもの心理療法支援会専門会員。

南里 裕美訳
南里裕美(なんり・ひろみ) 第8章、第9章担当
京都府立医科大学大学院医学研究科単位取得退学。臨床心理士。現在、京都府立医科大学附属病院精神神経科臨床心理士、NPO法人子どもの心理療法支援会専門会員。

松本 拓真訳
松本拓真(まつもと・たくま) 訳者代表、第3章、第4章、第5章、第6章担当
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程で「子どもの心理療法の研究法」について研究中。臨床心理士。現在、佛教大学学生相談室カウンセラー、NPO法人子どもの心理療法支援会理事。

由井 理亜子訳
由井理亜子(ゆい・りあこ) 第11章、第13章担当
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得認定退学。臨床心理士。現在、御池心理療法センター臨床心理士、NPO法人子どもの心理療法支援会理事。

A・アルヴァレズ著
Anne Alvarez(アン・アルヴァレズ、Ph.D.、ACP正会員)
タビストック・クリニックの名誉子ども・青年心理療法コンサルタントであり、現在は退官しているが、タビストック・クリニックの自閉症サービスの共同責任者であった。2005年には、サンフランシスコ精神分析協会の客員教授となった。著書にLive Company: Psychotherapy with Autistic, Borderline, Deprived and Abused Children(『こころの再生を求めて』岩崎学術出版社)などがある。

ケイ・アスクイス著
Kay Asquith(ケイ・アスクイス)
アンナ・フロイトセンターとロンドン大学による2つの修士課程プログラムの教員であり、養子縁組をした家庭に関する調査・研究を行った経験がある。アンナ・フロイトセンターでは「養子縁組におけるアタッチメント」の研究を立ち上げ、養子縁組家庭の養育機能に関する発達評価プログラムに関わっている。

メアリー・ボストン著
Mary Boston(メアリー・ボストン)
現在は退職しているが、グレートオーモンドストリート子ども病院とタビストック・クリニックにおいて子どもの心理療法コンサルタントとして活躍した。共編著に、The Child Psychotherapist and Problems of Young PeopleおよびPsychotherapy with Severely Deprived Children(『被虐待児の精神分析的心理療法』金剛出版)がある。

グナー・カールバーグ著
Gunnar Carlberg(グナー・カールバーグ、Ph.D.)
スウェーデンのストックホルムのエリカ財団(Erica Foundation)の准教授であり、理事である。心理学者と心理療法士としての免許を持つ彼は、心理力動的な発達心理学や子どもの心理療法の調査・研究の分野などでさまざまな研究成果を発表している。エリカ財団におけるプロセスと結果研究(EPOS)のプロジェクトリーダーでもある。

ピーター・フォナギー著
Peter Fonagy(ピーター・フォナギー、Ph.D.、英国学術院会員)
ロンドン大学の精神分析学のフロイト記念教授であり、臨床健康心理学科長でもある。また、ロンドンのアンナ・フロイトセンターのセンター長である。

ソール・ヒルマン著
Saul Hillman(ソール・ヒルマン、M.Sc.)
アンナ・フロイトセンターのリサーチサイコロジストとして、センターの養子縁組研究の企画、データ集積と評価・分析に携わった。現在は、Ph.D.の研究を進めるかたわらで、ストーリー・ステム・トレーニングの企画と実施にも携わっている。

ジル・ホッジス著
Jill Hodges(ジル・ホッジス)
ロンドンのグレートオーモンドストリート病院の心理医学部門の子どもの心理療法コンサルタントであり、同じくロンドンの児童健康学研究所(Institute of Child Health)の行動科学科の名誉講師でもある。彼女はこれまでに、養子縁組と早期の不遇がその後の発達に及ぼす影響に関する調査・研究を行っている。

イラン・ジョフ著
Ilan Joffe(イラン・ジョフ)
ハートフォード州のヒメルヘムステッドに拠点を置く子ども・青年精神科医コンサルタントである。児童・青年期の抑うつの治療、青年期の摂食障害、また民族性の要因と児童期の精神保健との関連などが彼の研究における関心領域である。

ジーン・カニック著
Jeanne Kaniuk(ジーン・カニック)
1980年より、コラム養子サービス(Coram Adoption Service)の長を務めている。コラムは、不運な出来事に見舞われた体験のある年長児の養子縁組を専門としており、こうした家族と子どもたちを長期にわたって支援するプログラムを開発してきた。

アンソニー・リー著
Anthony Lee(アンソニー・リー)
もとは発達精神病理学分野におけるリサーチサイコロジストであったが、その後、タビストック・クリニックの子ども・青年心理療法士の訓練を受けた。現在はタビストック・クリニックの自閉症サービスの多職種チームのメンバーとして活躍している。

ドラ・ラッシュ著
Dora Lush(ドラ・ラッシュ)
タビストック・クリニックの児童相談訓練センターの子どもの心理療法コンサルタントであった。

リンダ・C・メイズ著
Linda C. Mayes(リンダ・C・メイズ)
イェール子ども研究センター(Yale Child Study Center)の児童精神科、小児科、および心理学のアーノルド・ゲゼル(Arnold Gesell)記念教授であり、医学部長の特別アドバイザーでもある。また、ロンドンのアンナ・フロイトセンターの理事会のメンバーである。

ジョージ・モラン著
George Moran(ジョージ・モラン)
子どもと成人の精神分析家であり、1987年から1992年に早世するまで、ロンドンのアンナ・フロイトセンターのセンター長であった。

ジャネット・フィルプス著
Janet Philps(ジャネット・フィルプス)
ミルトンキーンズのCAMHSの上級子ども・青年心理療法士である。長年にわたり、タビストック・クリニックの講師であり、スーパーバイザーであった。

アンナ・プルツェル・トーマス著
Anna Pruetzel-Thomas(アンナ・プルツェル・トーマス)
2006年にアンナ・フロイトセンター/ロンドン大学の精神分析的発達心理学の修士課程を修了した。その後、アンナ・フロイトセンターおよびNHSで仕事をしている。

マリア・ロード著
Maria Rhode(マリア・ロード)
タビストック・クリニック/東ロンドン大学の子どもの心理療法の教授である。子どもの心理療法士協会およびタビストック心理療法士協会の正会員である。また、子どもの精神病および自閉症に関する3冊の本を共同編集している。

マイケル・ラスティン著
Michael Rustin(マイケル・ラスティン)
東ロンドン大学の社会学の教授であり、タビストック・クリニックの客員教授でもある。また、英国精神分析協会の名誉会員である。著書に、The Good Society and the Inner Worldがある。

アビー・シャクター著
Abby Schachter(アビー・シャクター)
個人開業の臨床心理士である。2005年にロンドン大学よりPh.D.を授与されている。児童期の心理療法の長期的予後、アタッチメント、心理的援助を求める際の態度などが彼女の研究の関心領域である。ロンドンのアンナ・フロイトセンターおよびイスラエルのテルアビブ大学の心理学部と提携している。

セレスト・シュナイダー著
Celeste Schneider(セレスト・シュナイダー、Ph.D.)
個人開業で子どもや青年から成人までみている。カリフォルニアのセントメアリー教育大学(Saint Mary's College School of Education)の准教授であり、サンフランシスコ精神分析センターの精神分析家候補生でもある。

ミリアム・スティール著
Miriam Steele(ミリアム・スティール)
以前はロンドンのアンナ・フロイトセンターに所属していたが、現在はニューヨークの新社会調査研究所(New School for Social Research)の臨床心理学の准教授である。養子縁組、里親、家族維持などの幅広い臨床的背景におけるアタッチメントの世代間伝達パターンが彼女の関心の焦点である。

メアリー・ターゲット著
Mary Target(メアリー・ターゲット、Ph.D.)
臨床心理士で精神分析家である。子どもの心理療法の予後およびアタッチメントとメンタライゼーションに焦点を絞った生涯発達に関する調査・研究を行っている。ロンドン大学の准教授として精神分析理論の修士課程を指揮している。アンナ・フロイトセンターの専門家長でもあるが、1日のうちの半日は精神分析の実践を続けている。

プラカッシュ・K・トーマス著
Prakash K. Thomas(プラカッシュ・K・トーマス、M.D.)
イェール子ども研究センター(Yale Child Study Center)の児童・青年精神医学の講師であり、コネティカットのニューヘブンで個人開業している。

ジュディス・トローウェル著
Judith Trowell(ジュディス・トローウェル)
子どもと成人の精神分析家である。タビストック・クリニックの名誉精神科医であり、ウエストミッドランドNIMHE/CSIPの児童精神保健の教授でもある。彼女は、多数の臨床実践、トレーニングおよび調査・研究を行ってきたが、家庭裁判所の特別専門家証人としても活躍している。

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