創元社の本

ホーム > 創元社の本 > 芸術・趣味 > 芸術・美術 > 明朝活字の美しさ

明朝活字の美しさ

日本語をあらわす文字言語の歴史

矢作 勝美 著

刊行年月日:2011/11/22
ISBN:978-4-422-73027-1
判型:B4判
造本:上製
頁数:346頁

↓ネット書店でのご購入はこちら
other other other other other other
お気に入りに追加 商品へのお問い合わせ

シェアする  sns  sns  sns  sns

明朝活字は、明治のはじめ活版技術とともに上海から日本に導入され、その後、長く日本人の表現・記録・伝達の中枢を担ってきた。本書は、長年活字研究に携わってきた著者が、前著『明朝活字』刊行後に判明した歴史的事実をはじめ多くの資料を駆使しながら、電子書籍や携帯電話など現代の電子機器における文字に至るまで、日本における活字文化の歴史・発展・現状の全貌を見据えて、ほぼ全面的に書き改めた研究の集大成である。
 

一 はじめに

二 日本の活版印刷はどのようにして興ったのか
1 近代活版印刷とは何か
2 本木昌造鋳造活字と出逢う
3 本木昌造による活版技術の導入
4 ガンブルが長崎に伝えた活版技術
5 新街活版所の創業から築地活版所へ
6 官営印刷出版の系譜
  1.蕃書調所から印書局の創設/2.印書局の活字販売攻勢
7 一つの画期を迎えた活字の製造販売
8 秀英舎の創業

三 活版印刷の普及を支えた社会的背景
1 木版から活版になった新聞の諸様相
2 活版になった新聞の明朝体
3 「県御用」新聞の発行と活版の普及
4 明治初年の出版事情と翻訳出版
  1.明治初年の翻訳出版とその役割/2.東京大学の英文翻刻出版/
  3.東京師範学校の創立と教育書の翻訳/4.法律書翻訳における時代の要請
  5.「万国史」への渇望
5 教育制度の確立と教科書出版
  1.文部省による教科書の自主選択自由使用のすすめ/2.印刷出版活動にあたえた学校教育の影響/3.検定制から教育の中央集権化へ
6 木版を陵駕した活版の指標
7 佐久間貞一『印刷雑誌』を創刊

四 活字とは何か
1 和文活字の種類
2 活字書体の種類と特徴
3 活字の字体と書体について
4 書体形成と漢字
5 種字彫刻による書体形成
6 ベントン型彫刻機による母型製作
7 活字の鋳造と組版

五 明朝活字の改刻による発展への苦心
1 明朝活字の源流 上海・美華書館
2 美華書館の明朝活字
3 活字の倍率関係による多彩な表現
4 揺籃期における明朝体の諸様相
  1.本木系初期の明朝体/2.官営印刷の初期明朝体/3.官営印刷の分合活字/4.『改正西国立志編』における活字表現の苦心
5 美華書館の力を借りて進められた築地活版所の第一次改刻
6 印刷局の第一次改刻と『官報』体制の発足
7 築地活版所の第二次改刻を推し進めた人たちとその成果
8 印刷にあらわれた明治初期の言論規制

六 明朝体の二大潮流とその魅力
1 築地体
  1.築地体の第三次改刻とその成果/2.第五次改刻によって築地体完成
2 第三次改刻を経て秀英体完成
3 築地、秀英体にみるその特徴
4 明朝体の生命力とその魅力
5 明朝体に抗しきれなかった清朝体

七 日本近代文学と明朝体のタイポグラフィ
1 近代文学の成立とその影響
2 文学の改革と句読法
3 括弧類の役割とその組版
4 近代文学にみるタイポグラフィの発達

八 和文活字の可読性とその研究成果
1 日本人の美意識が反映した活字書体
2 可読性研究の系譜
3 近視予防で始まった教科書の可読性

九 築地、秀英体以降の展開
1 新聞が先導したポイント活字
2 築地、秀英体以降の明朝体
  1.大阪活版製造所/2.博文館印刷所から共同印刷へ
3 大正から昭和への移り変り
  1.大正期の築地、秀英体/2.今井直一と三省堂の書体改革/3.凸版印刷、文字印刷へ始動/4.精興社タイプ
4 昭和十年代の細型明朝と築地活版所の解散

十 昭和の戦争がもたらした印刷出版界の惨状
1 国家統制下の出版文協と日本出版会
2 印刷文協設立経過に疑念と不安の応酬
3 活字の規格統一と変体活字廃止問題の顛末
4 同業組合機関誌『時報』にあらわれた戦争への道
5 指導層と対照的な同業組合員の声

十一 戦争から解放された明朝活字
1 自由な言論表現活動の出発
2 明朝体の整備を促した国語改革
3 戦後活版の全盛を準備したもの
4 ベントン母型による文字印刷の活気
5 活版全盛を廃絶へ導いた構造改善事業

十二 文字組版のデジタル化と明朝活字
1 文字印刷のデジタル化と活版の終り
2 一九八七年デジタル文字組版の現状
3 コンピュータ組版による年度版出版の現在
  1.岩波書店『広辞苑』/2.有斐閣『六法全書』/3.出版ニュース社『出版年鑑』
4 電算写植からDTPの時代へ
5 パナソニック、シャープ新書体の開発
6 デジタル書体改革のために

十三 日本語をあらわす文字言語

資 料 1 漢字出現頻度調査と表外漢字
     2 明朝活字書体一覧
年 表
索 引
あとがき

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

[著]矢作 勝美(ヤハギ カツミ)
一九二八年山形県尾花沢市生まれ、日本大学芸術学部卒。日本出版学会常任理事および副会長を歴任。武蔵野美術大学、立教大学、図書館情報大学などで、長く出版・編集関係の講座を担当。主な著書に『伝記と自伝の方法』(出版ニュース社)、『明朝活字』(平凡社)、『有斐閣百年史』(有斐閣)、『活字=表現・記録・伝達する』(出版ニュース社)、『大日本図書百年史』、編著『佐久間貞一全集』(いずれも大日本図書)などがある。

2012/04/20
第46回造本装幀コンクール(芸術書部門)

banar

banar

この商品についてのご意見、ご感想をお寄せください。

レビューを書く

トップへ戻る

menu 創元社の本
  • すべての本
  • 宗教思想
  • 歴史
  • 文化民俗ガイド
  • 心理学
  • 教育福祉
  • 社会ノンフィクション
  • ビジネス
  • 自然科学医学健康
  • 語学
  • 文学エッセイ
  • 芸術趣味
  • 関西大阪の本
  • 電子書籍
  • オーディオビジュアル
  • オンデマンド
  • グッズ
  • アプリ
  • 最近出た本
  • これから出る本
  • 著者一覧
  • 訂正のお知らせ
目録請求
Copyright © 2017 SOGENSHA Inc. All Rights Reserved.