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TOPすべての商品心理学臨床心理・カウンセリング・心理療法 > ロジャーズの中核三条件 一致

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ロジャーズの中核三条件 一致

カウンセリングの本質を考える 1


村山 正治 監修 / 本山 智敬 編著 / 坂中 正義 編著 / 三國 牧子 編著

単行本 ¥2,420

刊行年月日:2015/08/21
ISBN:978-4-422-11458-3
定価:2,420円(税込)
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:並製
頁数:144頁

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内容紹介

どうすれば私は 援助的でありうるか?

心理相談や学校教育、医療・福祉現場など、あらゆる対人援助で必須となる“傾聴”スピリット。いまや常識ともなった“傾聴”の根底にある、聴き手の「受容と共感そして自己一致」を、まったくの初心者にも必ずわかる導入と、経験豊かな援助職にも味わえる探究で、徹底解説した三分冊。どのような場面でも参照できるよう、どこまでも実践に即して見渡された、総合ガイダンス! ――第1弾は「一致:聴き手の自分らしさ」について。
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目次

基礎編
《一致》をめぐって  本山智敬



発展・実践編

治療者がみずからの内的体験をそのままに体験し保持することの意味
――非行臨床の経験から  羽間京子

クライエント中心療法における《一致》の臨床的検討  大石英史

ファシリテーターの《一致》について  中田行重

フォーカシング指向の観点から《一致》を考える
――セラピストの真実性はどのようにクライエントの変化に貢献するのか  日笠摩子

《一致》からみた共感的理解
――レゾナンスモデルをささえるセラピストの《一致》  田村隆一



特別編
【海外からの寄稿】
表現すること、《一致》、そして中核条件  C.パートン
【他学派からみた中核三条件】
なぜ不可能なのか? からの出発――関係という視点  成田善弘



監修者インタビュー  村山正治

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著者紹介

[監修]村山 正治(ムラヤマ ショウジ)
村山正治
1934年東京都生まれ、京都大学大学院修了、九州大学名誉教授。専門はPICAGIP、フォーカシング、スクールカウンセラー事業の評価研究。

[編著]本山 智敬(モトヤマ トモノリ)
2000年、九州大学大学院修了、福岡大学人文学部講師。

[編著]坂中 正義(サカナカ マサヨシ)

[編著]三國 牧子(ミクニ マキコ)

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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推薦の声

「認知行動療法」の立脚点としても…
あらゆる流派を超えた臨床のベース:再確認のすすめ

原田誠一(原田メンタルクリニック・東京認知行動療法研究所)

 臨床経験を重ねると共に、ロジャーズの中核3条件「一致 congruence、受容-無条件の積極的関心unconditional positive regards、共感的理解 empathic understanding」の重要性と必要性、そしてその実践の難しさを実感するのは、精神療法の流派を超えた多くの実践家の共通体験であろう。その中核3条件の一つ一つに関する論説を一冊の本にまとめあげ、全三冊で存分に解説~議論を尽くそうとする企画から生まれたこのシリーズ。評者の判断では、精神療法に関心~関係を持つすべての方が紐解く価値のある優れた内容になっている。以下、この三冊本の長所を見ていこう。

 第1巻「一致」の監修者・村山正治先生が「あとがき」で、4項目に分けて「本書の特色」を手際よく記述しておられるので紹介させていただく。

① 各分冊が「基礎編、発展・実践編、特別編」の三本立てになっていて、読者が各テーマを学び思索するのに好都合。ちなみに「基礎編」は、3名の編著者が「一人1テーマの分担体制」で書き下ろした中核3条件の総説。次の「発展・実践編」は、フォーカシングやエンカウンター・グループを含むパーソンセンタード・アプローチの研究者による論説。最後の「特別編」は、他流派(精神分析や認知行動療法)と海外の論客による寄稿となっている。
② 執筆者の多様性と国際性。
③ 執筆者自身の臨床事例による中核3条件検討の迫力と豊かさ。
④ 体験過程理論からのコメントが加わっている。

 評者もこの指摘内容に賛同しましたが、追加の優れた長所として次の2項目も実感した。先ずは各分冊の監修者に対して、3名の編著者がインタビューした内容が掲載されている点。各対談において村山・飯長・野島の3先達は、胸襟を開いて自由に、大胆に、瑞々しい語り口で論を開陳している。読み進めてゆくと、インタビューならではの率直な発言内容が盛りだくさんで興趣が尽きない。さらにはこの「対談」に加えて、最後に各監修者による「あとがき」もついていて、これがまた味わい深い内容になっている。

 次の特長は、上記の「基礎編、発展・実践編、特別編」に加えて「コラム」が加わっていること。一筆書きの要領で記されるエッセイの書き手は、小学校の先生、保育士、緩和ケアに従事する看護師、遊戯療法のセラピストなど多様であり、このコラムが概して刺激的で面白い。ちなみに評者は、<受容>の巻のコラム「誰だ、この私は?」(エイモン・オマホリー著、坂中正義訳)を、全3巻中の白眉論文の一つと感じました。

 以上述べてきたように、この3冊本は精神療法の基盤をなす「ロジャーズの中核3条件」について改めて勉強して考えを巡らせ、より良い実践を目指すための格好の機会を与えてくれる優れた内容になっている。諸兄姉に、味読をおすすめする所以です。

 最後に、このシリーズを読む際のアドバイスを一つ。評者は、本書を読む前後にロジャーズの原著論文「セラピーによるパーソナリティ変化の必要にして十分な条件について The Necessary and Sufficient Conditions of Therapeutic Personality Change」(1957)に目を通してみた。その結果、著者の皆さんの論点が理解しやすくなり、時に論旨の問題点~ズレなどにも気づいて、本書の味わいが大いに増した気がしています。ロジャーズの有名な原典は、例えば『ロジャーズ選集(上):カウンセラーなら一度は読んでおきたい厳選33論文』(伊藤博・村山正治監訳、誠信書房)に邦訳が掲載されていますので、是非併せてご一読を。(『精神療法』第42巻 2号、金剛出版より)


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