創元社NEWS*2020年5月号

個人的なお話で恐縮ですが、じつは3月上旬から4月上旬にかけて、椎間板ヘルニアの治療でずっと入院しておりました。
その期間のほとんどが寝たきり状態。たまに起き上がれても、歩行器でよろよろ。一緒に入院しているお年寄りの方々に、廊下で抜かれるくらいのスピードでしか歩けませんでした。
病院の窓からみえる景色は春模様でしたが、桜が咲く前に入院し、散った後に退院したため、なんだか知らない間に今年の春がどこかへ行ってしまったような気持ちです。
失った季節を取り戻すことはできませんが、次の季節はやってきます!それでは今月のメルマガをお送りいたします。(A)
編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
新刊情報・・・絶賛発売中の新刊ラインナップ。
営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
[連載]ソジーのゲラ・・・公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。
将棋瓦版・・・創元社将棋普及チーム4名がお届けする、将棋に関するつぶやき。
キャンペーンのお知らせ・・・期間限定無料全文公開、など。
「じんぶん堂」掲載情報・・・「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。

 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。

恐竜と古代の生き物図鑑【5/25発売】
ダレン・ナイシュ監修/ジョン・ウッドワード著/田中康平監訳 定価(本体2,200円+税)

人類が誕生するはるか昔、地球には恐竜をはじめ、翼竜、海生爬虫類、哺乳類などの見たこともないような、さまざまな生き物が暮らしていました。本書は化石の写真や復元図などの1000点以上の画像とともに、最新の研究から解明された古代の生き物の驚くべき事実を紹介します。化石の種類や恐竜の体内の秘密、羽毛の進化などの難しいテーマもビジュアルでわかりやすく解説。子どもから大人まで楽しく古生物の世界を学べます。

担当編集者より
「ティラノサウルスの仲間には、どんな恐竜がいたんだろう?」「恐竜の尾はどんな形をしていたの?」「背中に帆やスパイクがある恐竜がいたって聞いたんだけど、本当?」「羽毛恐竜の羽は何色?」こういった疑問が出てきたときに、『恐竜と古代の生き物図鑑』を開いてみてください。迫力あるビジュアルで、恐竜をはじめ古代の生き物が多数紹介されています。
恐竜以外にも、広げた時の羽の長さが69センチ以上もあるメガネウラというトンボ(怖いですよね)や、大きなドーム型のよろいを持ったアルマジロのような哺乳類グリプトドン、長い剣のような牙を持つスミロドン(いわゆるサーベルタイガーです)、恐ろしい海の捕食者モササウルスなど、色々な古代生物が登場して、その不思議な姿に惹きつけられます。
子ども向けの図鑑ですが、最新の研究をもとにした解説も充実していて、「羽毛の進化」や「化石ができるまで」など、難しいテーマもひと目で分かる工夫がされているので、大人が読んでも楽しめます。
ぜひ、親子でページをめくって、古代の生き物の世界を旅してみてください。(YM)

╋ 新刊情報
絶賛発売中の新刊ラインナップ。

【ビジュアル版】世界の歴史 大年表【4/2発売】
定延由紀、李聖美、中村佐千江、伊藤理子訳 定価(本体4,500円+税)

古今東西の帝国の興亡、世界を変えた発明や科学的発見、多彩な芸術の発達など人類の歴史を134のテーマで読み解くビジュアル年表。

知っておきたい日本の絶滅危惧植物図鑑【4/13発売】
長澤淳一、瀬戸口浩彰著 定価(本体1,800円+税)

京都府立植物園の元園長が各地で撮影した貴重な写真を多数掲載。代表的な種の解説に加え、レッドリストや保全活動の現状など知っておくべき事柄をまとめた恰好の案内書。


スーパービジョンで磨く認知行動療法――うつ病篇:全セッションの記録【4/13発売】
蟹江絢子、堀越勝著 定価(本体4,500円+税)

CBTの専門家が、うつ病のCBTの全セッションと、そのスーパービジョンを再現。「なかなか陪席やスーパービジョンの機会を得られない」という方におすすめの一冊。

ユング心理学と異界・異人【4/15発売】
日本ユング心理学会編 定価(本体2,000円+税)

妖怪学の第一人者である小松和彦氏が長年の研究成果を披露した講演録のほか、文学や音楽、マンガ、アニメに表現された「異界・異人」の意味を探究する特別寄稿を掲載。

図説 モネ「睡蓮」の世界【4/22発売】
安井裕雄著 定価(本体3,400円+税)

最初期の作品から晩年の大装飾画まで、生々流転する「睡蓮」の真実を、モネ研究の碩学が解き明かす。すべての「睡蓮」を集めた、永久保存版。全308作品、完全収録!

ドリブルデザイナー岡部将和の挑戦を駆り立てる50の言葉【4/22発売】
岡部将和著 定価(本体1,000円+税)

ドリブルデザイナーとして前例のない道を切り開いた著者の、前向きなメンタリティ、目標を達成するための思考法、「好き」を貫いて生きる独自の人生観を50の言葉で紹介。


Scratch 3.0対応版 10才からはじめるゲームプログラミング図鑑
――たのしくまなぶスクラッチ&Python超入門【4/26発売】
キャロル・ヴォーダマン著/山崎正浩訳 定価(本体2,800円+税)

アクションゲームやレーシングゲームから「迷路」や「音」を使ったものまで、人気のプログラミング言語「スクラッチ」を使った8種類のゲームの作り方が学べる解説書。

Scratch 3.0対応版 10才からはじめるプログラミング図鑑
――たのしくまなぶスクラッチ&Python超入門【4/26発売】
キャロル・ヴォーダマン著/山崎正浩訳 定価(本体2,800円+税)

カラフルなイラストとくわしい解説で、はじめての人でも楽しみながらプログラミングが学べる本。プログラミングの基本からゲームの作り方まで網羅。すべてふりがなつき。



╋ 営業部だより
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。

なにかしら規制が厳しくなっていて、非常に窮屈で生きづらくなっているこの時世。

その中で、テレワークの影響なのか(自宅にいることでSNSを見る機会が増え、再度読み直そうという需要が増えたのか)、とにかく『 人を動かす』のネットでの注目度があがり、受注もそれに応じて極端に伸びています。そして発送作業にてんてこまいしております。
私も影響を受けたのか、久々に読み直してみました。

「人間は承認欲求が強い生き物である。そのため、相手に対して知ろうという感情を強く持ち、寄り添い、認めてあげることで人間関係を上手に構築していく」

今の状況もすごく似ていて、お願いする側、受ける側が自分の要望?を求めあうだけの不毛な関係性に陥り、もう少しお互いの状況を理解しあえれば住みよくなるのかなと。
要するに思ったことは、今時点だけでなく、相手を慕う気持ちを強く持ち、行動していくことが必要であると、あたり前のことだけれど再確認した今日このごろです。(TH)


[連載]ソジーのゲラ
公式キャラクター・ソジーが現在編集中の本のゲラを紹介。
「ソジー、今度は何の本のゲラを見つけたの?」 

おでかけ好きのソジー。新型肺炎の流行以来、長らく外出できず、すっかり退屈しています。元気のないソジーのために、本の中でおでかけしてみたら? と見せてあげたのが、6月刊行予定の『 図典「摂津名所図会」を読む』(本渡章著)のゲラ。
大阪府から兵庫県にまたがる摂津国の案内書で、いわば観光ガイドブックでもあった『摂津名所図会』に収録された絵図のうち、厳選した三十六景を原寸復刻して詳細な解説を加えた一冊です。大判なので、絵師が描き出した当時の道頓堀や天神祭の賑わい、人々の暮らしが生き生きと感じられます。
しかも、今ソジーが見ている資料編には約340点におよぶすべての絵図が縮小掲載されているんです!
ソジーは感染拡大防止のために創建以来(1400年以上前!)の閉鎖を決めた四天王寺に興味しんしん。
え? 再公開になったらこの五重塔に上ってみたい? いいけどめちゃくちゃ階段だよ。私は絵の中で楽しむだけでいいです~。(O)

╋ 将棋瓦版
将棋が好きな男性社員二名と将棋に興味が出てきた女性社員二名がお届けする将棋に関するつぶやき。
日常で使われる将棋用語【詰み】

最近、インターネットやSNSで「詰んだ」という言葉をよく見かけます。
「検定を受けようと思っていたが、申込忘れて詰んだ\(^o^)/」
この“詰み”は将棋が由来となっている言葉です。
将棋で“詰み”とは、王手された玉がその駒を取ることも逃げることもできない状態をいいます。詰みにされた側が、そこで負けとなります。
大辞泉(小学館)には、
・将棋で、王将が囲まれて逃げ場がなくなる。
・ゆきづまる。窮する。
と書かれています。
“詰み”以外にも王手や成金、高飛車なども将棋用語が由来となった言葉です。
外出自粛が続くなか、本を使ってもう少し将棋用語を掘り下げてみませんか?

「観る将」もわかる 将棋用語ガイド
将棋の用語には、世間一般の用語と共通するものから、将棋の世界だけの言葉や言い回しも多くあります。将棋を「指す」だけでなく、「観る将」の方にお薦めの一冊です。


╋ キャンペーンのお知らせ
現在実施中のキャンペーン情報。

【1】期間限定全文無料公開
各地域での休校措置や外出自粛などで家で過ごすことが多い方のために、一部の書籍を期間限定で無料公開しております。一覧ページからご覧いただけます。
>>無料公開本特集ページ

【2】「聞く技術」20周年記念キャンペーン
刊行20周年を記念して、『プロカウセラーの聞く技術』特設サイトを開設しました。創元社ホームページから『プロカウンセラーの聞く技術』『マンガで読み解く プロカウンセラーの聞く技術』をご購入の方に、特製帯とオリジナルしおりをプレゼント!
>>『プロカウンセラーの聞く技術』特設サイト


╋ 「じんぶん堂」掲載情報
「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。
■『ワンピースで世界を変える!』 自分を知り、自分のロックを鳴らそう
著者が経営する「ブローレンヂ」は、男性的な骨格の人でも心地よくきれいに切られるレディース服を工場生産規模で製造している、日本で唯一のアパレルブランドである。メンズサイズでレディース服を作るだけなら簡単そうに聞こえるが、その実現には想像以上の困難が伴った。本書は、知識も資金もないごく普通の専業主婦が、前例のないビジネスの起ち上げ、東京大学で史上初のファッションショーを成功させるまでを綴った“起業エッセイ”である。しかし本書は、成功のためのノウハウを集めたよくある起業エッセイ類とは一線を画する。本書に込めたもう一つのメッセージを、担当の企画編集者が語る。
>>「じんぶん堂」サイトで記事を読む

■『書物のある風景』 世界の美術作品から本と人との歴史を辿る
本と人との関係、また時代の変遷を、約300点の古今東西の美術作品から見出すことのできる本書。あらゆる時代・国の美術作品を、時系列順ではなく、どこか共通点のあるもの同士を並べることで、時代や国を超えた本と人の普遍的な姿が強調されています。とはいえ、本の在り方は時代と共に変わるもの。芸術家たちは本と時代の関係性をも作品に昇華し、見る私たちに「本」とは何かというその存在意義を問いかけてきます。これら作品のセレクト、編集を行った著者の言葉を一部紹介します。
>>「じんぶん堂」サイトで記事を読む

■「シリーズ戦争学入門」刊行開始――平和を欲すれば、戦争を研究せよ
昨年末に「シリーズ戦争学入門」という叢書の刊行をはじめました。第1弾は『軍事戦略入門』(2019年12月刊)、第2弾は『第二次世界大戦』(2020年3月刊)で、続けて『戦争と技術』『近代戦争論』『核兵器』を今年中に刊行する予定です(続刊も検討中)。本シリーズの刊行趣旨を、監修者の石津朋之先生が語ります。
>>「じんぶん堂」サイトで記事を読む

■ニケシュ・シュクラ編『よい移民』 今必要とされる「ふつう」の物語
『よい移民』は、作家、詩人、戯曲家、俳優、ジャーナリストなど、イギリスの各分野で活躍する21人が、「移民」と「人種」をテーマに書いた文章をまとめたアンソロジーである。書き手たちのほとんどはアジア、アフリカ、カリブからの移民の第2世代・第3世代に属する。だが、当人たちはイギリス生まれ、イギリス育ちの自分たちのことを「移民」とは考えていない。「移民(の子孫)」であることが、自分たちのアイデンティティのすべてを説明しつくすとも思っていない。人種差別について語ることが、自分たちの唯一の役割だとも思っていない。

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