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軍艦島の生活<1952/1970>

住宅学者西山夘三の端島住宅調査レポート


NPO西山夘三記念すまい・まちづくり文庫 編 / 松本 滋 編者代表

単行本 ¥2,750

刊行年月日:2015/06/19
ISBN:978-4-422-70099-1
定価:2,750円(税込)
判型:B5判 257mm × 182mm
造本:並製
頁数:160頁

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内容紹介

カラー写真でよみがえる、超高密度・構想炭鉱住宅での暮らし。

昭和期日本の住宅学を切り拓いた住宅学者、西山夘三(1911-1994)が、戦後二度にわたり、「軍艦島」こと長崎県・端島を訪問調査し、カラーを含む住宅と生活の写真を数多く撮影していたことは、ほとんど知られていない。

本書は、それらの未公開写真を中心に、当時の調査レポートや資料を加え編集し、活気ある軍艦島の生活を誌上で再現した、貴重なビジュアルブックである。
廃墟となった後の写真、当時のモノクロ写真などはすでに多く公開されているが、これほど多くのカラー写真が公開される例は非常に珍しい。
また、炭鉱関係者や写真家ではなく、人とすまいを見つめつづけた住宅学者の視点で残る当時の資料はほぼ唯一と言える。
世界にも類を見ない、高密・高層炭鉱住宅群を、日常のくらしを見据えた視線で捉えた写真とスケッチの数々は、日本を代表する炭鉱であった軍艦島の栄華と、特異な環境に生きる人々の生活を生き生きと伝えている。

さらに本書には、西山夘三・扇田信による調査レポート「軍艦島の生活―長崎港外、三菱端島炭礦の見学記」(初出、『住宅研究』1954年3月号)に加え、西山ゼミの卒業生で閉山後も端島調査を続けていた片寄俊秀による論文「軍艦島の生活環境(その1、2、3)」(初出、『住宅』1974年5,6,7月号)および「付記・厳しかった端島(軍艦島)の調査」(本書のための書き下ろし)を収録。
1952年・1970年の調査時を中心に、明治の近代化から高度経済成長までを支えた端島における歴史を、人々の生活の視点からつかむことができる。

ビジュアル資料の貴重さ、ほかにない観点での調査報告など、軍艦島、産業遺産、近代化遺産を語るうえで見逃せない一書である。

***

【端島(軍艦島)】
長崎県長崎市の沖合に浮かぶ、面積約6.3ha、周囲約1.2kmの小さな島。
海底炭鉱として明治20年から開削が開始され、明治23年からは三菱による本格的な炭鉱経営が開始された。
戦間期と戦後に二度の高出炭期を迎え、国内有数の優良炭鉱であった端島には、多くの設備と人的投資が行われ、その結果狭い島内には、大量の鉱山設備と鉱員用の超高層住宅が迷宮のように立ち並ぶこととなった。その堂々たる威容からついた呼称が「軍艦島」であった。
また端島はその外観のみならず、全島が三菱端島礦の所有地であり、会社関係者のみが居住しているという点でも特殊であり、その特異な条件下での人々の暮らしの様子は、本書収録のレポートが詳細に報告している。
1974年の閉山以来廃墟の島と化していたが、その独特な景観美、滅びゆく街並みの美しさから、一部の廃墟マニアにとって聖地とまであがめられる存在となる。
2001年に三菱マテリアルより長崎市に無償譲渡され、2009年より上陸ツアーが開始。現在も引きも切らぬ人気を呼んでいる。
また、2015年には「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界遺産登録され、世界的にもますます多くの注目を集めている。
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目次

序・西山夘三と軍艦島(松本滋)

第一部・写真編
 端島全景
 桟橋
 岸壁
 生産施設
 端島銀座と山の道
 住宅
  ・30号棟(グラバーハウス)
  ・16-20号棟(日給社宅)
  ・65号棟(報国寮)
  ・その他のRC住宅
  ・その他の木造住宅
  ・住宅間取りの階層構成[1970]
 さまざまな生活施設

軍艦島建物配置図―1952年頃/1970年頃―
軍艦島主要建築物リスト

第二部・調査レポート編
 西山夘三、扇田信「軍艦島の生活―長崎港外、三菱端島炭礦の見学記」【初出、『住宅研究』1954年3月号】
 片寄俊秀「軍艦島の生活環境(その1、2、3)」【初出。『住宅』1974年5,6,7月号】
 片寄俊秀「付記・厳しかった端島(軍艦島)の調査」【本書のための書き下ろし】

あとがき

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著者紹介

[編]NPO西山夘三記念すまい・まちづくり文庫(ニシヤマウゾウキネンスマイマチヅクリブンコ)
西山夘三京都大学名誉教授(1911~1994年)が生涯を通じて創作、蒐集したすまい・まちづくり関連の膨大な資料を整理・保存・公開し、それらを基礎に、西山夘三の遺志を継いで現代と未来のすまい・まちづくりの研究の発展と啓発・普及の進展に寄与することを目的として1997年に設立されたNPO法人。事務所は、京都府木津川市の積水ハウス総合住宅研究所内に置いている。

[編者代表]松本 滋(マツモト シゲル)
1948年倉敷市生まれ。京都大学建築学教室西山研究室の最終ゼミ生の一人。同大学院工学研究科博士課程修了。京都大学工学博士、一級建築士。兵庫県立大学名誉教授。NPO西山夘三記念すまい・まちづくり文庫前運営委員長。同文庫編集『昭和の日本のすまい―西山夘三写真アーカイブズから』(創元社、2007年)の編集代表。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。
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