上方落語 寄席囃子の世界
林家染丸著
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産経新聞 2011年6月4日
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染丸揮身の作「まさに自分史」
ベテランの林家染丸が、いかにも染丸らしい本「上方落語寄席囃子の世界」を出した。落語家が高座に登場する際の出囃子や上方落語特有の鳴り物(ハメモノ)約260曲を譜面化し、そのCD(4枚)と、読みやすい解説編の3分冊からなる。「揮身の作です」
落語や落語家に関する本はたくさんあるが、寄席囃子のものは極めて少ない。お囃子が好きで自ら三味線などをやり、お囃子方を育成し、8年ほど前からお囃子の音源録音を始めていた染丸は、今回新たに弟子たちの協力でとり直し、それを譜面にうつした。
(中略)
「これで興味を持った人が、実際はどう使うのかと会に来てくれたら、落語人口がふえるでしょう」
落語への貢献を口にする染丸。でもこの本を読んでゆくと落語の歴史、落語に生きる人たちの世界がわかり、そしてまた染丸の生き様、いわば自分史といったものが描かれていることが読み取れる。
桂春団治の踊りのお囃子を、笑福亭松鶴と桂米朝が買って出たエピソード、三味線方で初の無形文化財に指定された林家とみの偉業、桂枝雀夫人(かつら枝代)との対談、お囃子の歴史などが気楽に読める。
(後略)
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