上方落語 寄席囃子の世界
林家染丸著
-
朝日新聞 2011年7月6日
-
寄席囃子 対話形式でつづる
上方落語を彩る寄席囃子を研究する落語家林家染丸が「上方落語寄席囃子の世界」を出した。初心者も読みやすいよう、落語よろしく対話形式でつづり、259曲の譜面もおさめた。楽譜まで公開した寄席囃子の本格的な専門書は初めてだ。
(中略)
漫才に押され、戦後は滅亡の危機に瀕した上方落語界では、三味線奏者の後継者不足も深刻だった。16歳で先代に入門した染丸は、三味線の稽古にも励み、自宅で教室を開いて育成に力を注いだ。上方落語協会に所属する奏者13人中7人が弟子、孫弟子だ。
歌舞伎の影響を受けて発展した歴史などの解説編、譜面編、自らも奏でた実演収録のCD編からなる労作。「寄席囃子は派手で陽気な大阪らしい文化。いま、寄席で使われている曲を記録にとどめておきたかった。10年、20年後のためにも」。
- 戻る >>
Copyright (C) 2008 SOGENSHA Inc. All Rights Reserved.