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国鉄の基礎知識
所澤秀樹著

  • 鉄道ダイヤ情報 8月号
  • 戦後の国鉄を再検証する

    1987(昭和62)年春の分割・民営化によって組織が解体された日本固有鉄道の戦後の歩みを振り返った記録集。辞典のスタイルを思い浮かべるタイトルだが、本文を読んでみると、年度ごとに主要な出来事をピックアップして解説した歴史読み物であることがわかる。とはいえ、日本の鉄道の発展を担った国鉄の歴史を総括する形で編纂された資料は意外と少なく、JR発足後に生まれた若いレイルファンにも、読みやすい教本として歓迎されることだろう。
    400ページ近いボリュームでまとめられた大作だが、惜しむらくは、この著者なりのもっと大胆な歴史解釈がほしかった。これは歴史書を新たに発行する意義の拠りどころとして、重要な点のはず。
    もっとも、扱っている事象が近年のことだけに、事実に忠実にしたがった慎重な記述も必要だったのだろう。
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