心臓の声を聴け
ミミ・ガルネリ著/上塚芳郎監訳/ケイ洋子訳
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看護実践の科学 2011年9月号
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"心臓病はテクノロジー、手術だけでは治せない。患者が人生を取り戻すために――。" は本書のキャッチコピーです。先端医療技術を駆使して治療にあたってきた著者が、ある日出会った患者(アメリカ先住民のラス、46歳)のステントによる狭窄した冠動脈を拡げる手術を行なうことになります。
いままでの経験から99%成功するはすだった手術の途中に血管が破れてしまい、命の危険に直面しますが、なんとか止血し手術は終わりました。その回復過程で彼は先住民である自らの人生、部族の歴史と誇り等を語り始めます。「...彼らは、心臓の物語がいかに重要かを示し...冠動脈疾患は肉体的、 精神的、感情的な病であると教えてくれた...」と著者は述懐します。そこに「患者が人生を取り戻していく」感動の物語が、心臓の声とともに展開されます。
心臓は単なるポンプではなく、脳とは独立した特別な能力をもつ。それは「人間の文化は話をするという伝統に根ざしている」ことを教えてくれる珠玉の1冊として是非一読をお薦めします。
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