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観点変更
今中博之著

  • 毎日新聞(大阪市内版) 2009年11月10日
  • 考えの変遷や施設の目的を本に


    知的障害のあるアーティストの工房という側面を持ち、全国的に注目を集める大阪市平野区の社会福祉施設「アトリエ インカーブ」のクリエイティブディレクター、今中博之さんが、自身の考え方の変遷や施設のコンセプトなどをまとめた本「観点変更 なぜ、アトリエインカーブは生まれたか」(創元社刊)を出版した。今中さん自身、先天性の身体障害者。自らの障害の受容過程や、純粋で圧倒的なパワーを持つ入所アーティストの作品との出会いなどを丹念につづった力作だ。(略)
    本の中で、自身の2度の引きこもり経験や芸術を再確認するための海外旅行などを経て、一般的な美術教育の枠外にある国内外の作品と出会った経緯を説明。知的障害のあるアーティストの自立を目指す「社会性のある企て」として、アトリエインカーブを設立するまでを克明に著した。さちに、同様の施段を展開する際の公と民の役割などについても触れ、自らの「観点変更」を示すことで読者にも芸術や福祉に対する「観点変更」を迫っている。

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