上方演芸大全
大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方) 編
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サライ 09年3月5日号
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商都・大阪を中心とした大衆芸能を集大成した貴重な著作。漫才・落語・喜劇・浪曲・講談等の分野から、ラジオ・テレビなどの媒体、作家と裏方、劇場にも言及する。
例えば落語は、明治期の東京では初代三遊亭円朝による笑いを封じた怪談・人情噺が主流だった。上方では古典をナンセンスに改作した〈爆笑王〉初代桂春団治が一時代を築くように、東西の芸質の違いが随所で明確にされる。渋谷天外や藤山寛美ら新喜劇の人気で、道頓堀界隈が〈上方のブロードウェイ〉と呼ばれた劇場史も興味深い。消え去った笑いの遺産を堅実に記録した、意義ある労作。
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