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上方演芸大全
大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方) 編

  • 出版ニュース 09年2月上旬号
  • 漫才、落語、喜劇から作家・裏方まで、上方演芸の総覧としてその歴史と魅力を集成した『上方演芸大全』が刊行された。
    これまで落語など個別の演芸分野や、単著による部分的な通史は出版されているが、上方演芸全体を対象としたものは皆無という。類のない一冊といえる。
    また、演芸各分野のほかにメディア、作家・裏方、劇場・寄席・小屋といった章を設けて解説。本書の大きな特色である。
    第1章が「漫才」で歴史と漫才師名鑑からなる。上方漫才を大きく変えたエンタツ・アチャコには多くのページを費やしている。
    エンタツ・アチャコの斬新さは、〈会話だけで漫才を成立させたことである〉と。また、このコンビは〈背広を着て舞台に立った最初の演者〉であった。
    漫才の現在とこれからにも言及。このように演芸の未来をも展望しているのも、本書の特色の一つ。
    第2章は「落語」で、以下、喜劇、浪曲、講談、諸芸、上方演芸とメディア、作家・裏方、劇場・寄席・小屋といった構成。
    随所にコラムやキーワード解説を掲載。写真や図版は300点余と多い。
    本書は編者でもある大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)が06年11月に開館10周年を迎えたのを機に企画されたものである。
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