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上方演芸大全
大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方) 編

  • 大阪日日新聞 08年12月8日
  • 大阪文化の深さ証明

    開館十二年目を迎えた大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」が、ジャンルを超えた大阪の演芸史をまとめた「上方演芸大全」(創元社)を出版し、注目が集まっている。府の財政再建で移転問題に揺れた同館は「これで大阪のお笑い文化の重要性を理解してもらいたい」と期待を寄せている。
    同館は開館十周年を記念して二年前、「笑いの遺産として後世に残そう」と同書を企画。同館を運営する特定非営利活動法人(NPO法人)「ニューウエーブ大阪」の理事長である西村嘉郎さんや同館の伊東雄三館長らが中心となり、話を進めてきた。
    これまで漫才、落語など、それぞれの分野の歴史や成り立ちをまとめた専門書はあったが、「上方演芸」という大きなテーマの下、さまざまなジャンルにわたって歴史をまとめてきた書物はなかった。足かけ三年にわたり、漫才、落語、浪曲、喜劇などの各分野について、演芸作家の織田正吉さんらそれぞれの道の第一人者二十二人が力を結集し、九章に分けて執筆した。
    ページ数は五百三十にも上り、「学術書のように分厚くなったが、価格は二千九百八十円とかなり手ごろに設定した」と伊東館長。さらに囲みコラムやキーワードの解説を盛り込むことで、演芸関係者や研究者だけでなく、一般のお笑いファンでも気軽に手に取れ、楽しく読める一冊に仕上げた。
    また演芸そのものだけではなく、ラジオやテレビといったメディアを通じた演芸の変遷や作家・裏方、劇場など演芸を支えてきたものにもスポットを当てている。
    (後略)
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