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肴のある旅
中村よお 著

  • サンデー毎日 06年10月1日号
  • 阿武秀子氏評

    (前略)
    中村よお著『肴のある旅』(創元社)。「肴」と書いて「あて」と読む。酒のさかなのこと。良い酒、良いあて、良い人の三拍子がそろうことが良い居酒屋の条件。舞台は神戸だ。
    専門紙記者をやる傍ら、シンガー・ソングライターでもある著者は、居酒屋へ行くことは旅することだと語っている。演奏のあとの一杯が積み重なった、いわば体験的居酒屋論。食べ物の描写が凝りすぎずに程よいのも好感がもてる。
    著者がはじめて立ち飲みを体験した店や納豆を肴にする店。お酒の飲み方、注文の仕方といった居酒屋での流儀も教えてくれる。
    人から人へとつながる「輪」ができるのが居酒屋の魅力。大規模のチェーン店ではなかなか出会えない居酒屋文化であろう。
    (後略)
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