ヴォーリズ建築の100年
山形政昭 監修
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建築知識 08年5月号
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全国各地に遺されている、ヴォーリズ建築。ヴォーリズの建築活動開始から100年を迎えることを記念し開催される「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展」の
公式カタログである本書は、奥村直彦、石田忠範、藤森照信など多数の執筆者を迎え、豊富な写真と図版で紹介するヴォーリズ建築本の決定版。
ヴォーリズ建築の主幹テーマは生活を健やかにすること。執筆者の1人である石田氏は本書中で、機能性に富んだヴォーリズ建築を「人と人をつなぐものであり、その空間に住まう人への愛の実践である」と評する。
この言葉のとおり、ヴォーリズ建築の内部は、緩やかで上りやすさを重視し、手摺にも配慮が行き渡った階段、日の光がたっぷり入るように計算してつくられた
大きな窓、人が自然と集うように居間の中央に配置された暖炉があり、そこで生活する人にとって快適で居心地のよい場所となっている。
いにしえの賢人が遺したものは時代を超え、静謐かつ重くわれわれに建築の原点を訴えかける。今もなおモダンな印象を与え、不思議な趣と存在感で人を惹きつける ─ そんなヴォーリズ建築の息吹きを存分に感知でき、その足跡を辿る旅に出たくなる一冊だ。
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