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漱石、ジャムを舐める
河内一郎 著

  • 栄養と料理 06年9月号
  • (「おすすめライブラリー」より)

    食べ物からたどる漱石の素顔

    文豪・夏目漱石の食生活や食嗜好をたどった作品とあらば、文学好きなら食指が動くというもの。が、この本をあえて本誌読者におすすめするのは、当時の貴重な食情報が満載されているからだ。
    『吾輩は猫である』には、飼い主、苦沙弥先生(漱石がモデルといわれる)がジャムを1か月に8缶もなめると、妻になじられるシーンがある。このジャムの味は? 当時の取引相場や流通事情を元に探る。情報は多岐にわたり、また巻末の詳細な食文化年表や物価表も興味深い。
    しかし、先生、ジャム8缶とは。いくら甘いもの好きでもなめすぎでは。

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