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世界の大聖堂・寺院・モスク
アンリ・スティルラン 著/森山隆 訳

  • 日刊ゲンダイ 07年4月6日
  • 世界各地の宗教建築物を天上の神の視点から眺める


    航空写真を使って神の視点から世界各地の遺跡、建造物を紹介する「空から見る驚異の歴史シリーズ」と銘打たれたビジュアルブックシリーズ。第3巻の本書は、人々の深き信仰心から生まれた宗教建築物の数々を巡る。

    40年間も石柱の上で修行を続けた苦行者シメオンを偲んで5世紀に建てられたシリアの「聖シメオン聖堂」をはじめ、ビザンチン芸術の最高傑作といわれるコ ンスタンチノープル「アヤ・ソフィア」や、完成後わずか50年で研究の対象になるほど注目される現代建築となったブラジルのメトロポリターナ大聖堂など。 キリスト教世界の遺跡・建物をはじめ、日本の「法隆寺」やタイの「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」(表紙)などのアジアの仏教やヒンズー教寺院、そ して泥粘土で出来たアフリカ・マリの「ジェンネのモスク」などのイスラム教モスクまで、世界各地29カ所を収録する。
    なによりも圧巻は、それぞれの建造物を紹介する見開きページがさらに展開して53×39センチの大画面ページが出現することだ。眼前に迫る大迫力の画面が まさに読者を神の視点にまで導く。その視点から眺める聖地巡礼の日の「メッカ」(サウジアラビア)は、8つのミナレット(尖塔)とモスクを囲む広場を埋め 尽くした200万人以上の巡礼者の熱気まで伝わってくるような臨場感だ。
    カトリック世界の中心「サン・ピエトロ大聖堂」やフランス「モン・サン・ミシェル」など、観光地化した名所も新たな視点で眺めると新鮮な感動を覚える。
    人々の祈りが結晶した壮麗な傑作建造物は眺めているだけで心が洗われるようだ。

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