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船場吹き寄せ
和田亮介 著

  • 山陰中央新報 07年6月24日
  • 故郷へ温かいメッセージ

    著者八冊目のエッセー集で、収録されている六十数編が、それぞれに胸に迫る。著者の達文はつとに有名で、いつもうならさせられるが、今回もその才がきらめく。読みながら随所で処世や教養に学ぶものがあり、著者の博学と奥行きの深さに驚く。
    (中略)
    著者は松江市宍道町の名門、木幡家の生まれ。船場の老舗「和田哲商店」の社長(最近息子に譲った)や、大阪商工会議所の役員、テレビ番組の審査員等々を務める傍ら、旺盛な執筆活動で、達文の経済人として名をはせ、八面六臂(ろっぴ)の活躍を続けている。
    (中略)
    それにしても、著者が尺八修行のため、虚無僧として旅回りをしていた当時、田舎の木賃宿で知り合った鋳掛屋(いかけや)の松さんについての見事な描写からは、その姿が生き生きと浮かぶ。(略)
    文による芸をまざまざと見せられた。天賦の才が光る。
    (後略)

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