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四国遍路の近現代
森正人 著

  • 四国新聞 06年1月15日
  • (前略)
    霊場を巡る遍路の思いも、さまざまである。三重大学人文学部助教授の森正人さん(高松市出身)が「四国遍路の近現代ー『モダン遍路』から『癒しの旅』までー」(創元社)を出した。文化地理学が専攻の森さんは、遍路研究のきっかけになったことに触れている。
    (中略)
    同書はここ百年ほどの遍路の変容にスポットを当てる。四国遍路は各時代の観光、マスコミ、国家政策など、多様な事象と偶然に結び付いてきた。これを従来とは違った角度、少しななめから見て、社会との複雑な関係や、時代に生きた人々の試みを明らかにしたという。
    その点、筆者の切り込みと分析は成功していると言えよう。一九〇八年ごろから同二〇年ごろ、在阪の新聞社が記者を派遣した早回り競争や、探訪の連載企画など、ハイカラ巡礼、モダン遍路の時代に、現代遍路の原形があるようにも思われる。
    「近現代の四国遍路が経験してきたダイナミックな様相を示したい」と森さん。春の遍路シーズンも近い。
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