
なにわ大阪 食べものがたり
上野修三 著
浪速料理の粋 伝えたい
浪速料理研究家、上野修三さん(72)が、エッセー「なにわ大阪食べものがたり」を出版した。地元に伝わる野菜や水揚げされる魚介を挙げ、料理や行事への思いや薀蓄をつづった食の歳時記。「乾物も全国から集まり、様々な食材に恵まれていた大阪を伝えたいですな」と話す。
割烹主人として伝統野菜の天王寺蕪、鳥飼茄子などの普及に努めた。板場を退いても講演や執筆にいそしむ。素材を生かす京料理との比較を、「京の持ち味、浪速の食い味」と表現。「少し濃いめで食べ応えのあるこちらの味わいが日本料理の標準」と言い切る。
「しはりましたかいな」「ご存じやろか」といった柔らかい大阪弁の文体も好評。東京の編集者から「普段の口調で」と勧められて続けてきたが、「書き言葉にするのは難しい。毎回、苦労してますわ」。
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