肴のある旅
中村よお 著
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読売新聞(東京本社版) 08年7月19日
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(「本屋さんのオススメBook Review」より)
山本亮氏評(大盛堂書店)
酒の肴で知る関西文化
神戸を中心に、音楽ライター、シンガーソングライターとして活躍する中村よお氏のエッセー。神戸の居酒屋やそこで味わうことができる酒の肴を題材に、身の回りのエピソードを淡々とつづる。
「タイトルだけ見るとグルメ本のようですが、酒の肴を通して関西圏の文化に触れることができる貴重な1冊です。著者自身の思いや体験談から、その土地の歴史や文化的な背景が感じられるのも魅力ですね」
もともと、阪神間のモダニズム(明治末期~昭和初期に神戸などを中心に育まれた文化や生活様式)に興味を持っていたという山本さん。この本は、坪内祐三氏の著書「大阪おもい」の中で紹介されていたことから迷わず手にとった。神戸の地に根ざした下町の居酒屋の詳細な描写、酒と肴の相性、父から受け継いだ"わが家の名酒"のエピソード......本書には、酒飲みの心をくすぐる話から思わず身につまされる話まで、実に多彩なエピソードが収録されている。
「神戸の居酒屋ガイドとして読むのもいいけれど、実際には行かずに想像を膨らませるのも楽しい。それもまた読書の醍醐味だと思います」
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