肴のある旅
中村よお 著
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朝日新聞夕刊(大阪本社版) 07年3月12日
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故郷・神戸で70年代から歌い続け、関西フォーク、ロック史の「生き字引」として著書や寄稿も多い中村よおさん(53)。週3回は通うという、大の居酒屋ファンでもある。中でも一押しは、20年来通う元町駅前「八島食堂中店」のネギ入り卵焼き、通称「ねぎ玉」だ。
(中略)
店は午後6時を過ぎるといつも込み合う。姐さん方とは軽く会釈をする程度だが、好みのアテは覚えてくれている。阪神大震災の直後には、格安の酒を振る舞い続けた心意気の店でもある。「べたべたせず、それでいて人や街とつながっている。神戸の居酒屋のいいところ」
昨年、神戸の個性的な店と人々にまつわるエッセー集「肴のある旅」を出版した。だが、震災と復興を経て街は様変わりし、本に登場した店のいくつかも、すでにない。「日常の一部に居酒屋があるぜいたくを、今改めて痛感しています」
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