ヨーロッパ祝祭日の謎を解く
アンソニー・F・アヴェニ 著/勝貴子 訳
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毎日新聞 07年1月14日
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(前略)
天文学と考古学を結びつけた考古天文学の泰斗である著者によれば、女性が意中の男性にチョコレートを贈る(バレンタイン)というこの習慣、その起源を辿る
と、古代ローマのルペルカリア祭に行き着くというが、この祭は「バイアグラの効果を試してみるための祝日のようなもの」だったから、男女のパートは逆だっ
たようだ。
(中略)
では、この異教徒的な男女の求愛の祭典に聖バレンタインの名が付されたのはなぜかというと、これには色々な説がある。著者が有力候補として挙げるのは好戦
的な皇帝クラウディウス治下の3世紀に生きた若き聖職者バレンタイン。皇帝は兵員不足解消のため既婚者は徴兵免除という制度の撤廃を目論んだが、バレンタ
インは従わず若者たちの結婚式を強行したため、捕らえられ、死刑の判決を受けた。だが、若者たちはバレンタインを支持し、獄中に花束や共感の手紙を送り届
けた。このバレンタインの処刑された日が2月14日に当たっていたことから、200年後、ローマ教皇によって聖バレンタインの祝日と認定された。
(中略)
クリスマス、ハロウィーン、メーデー、イースターなど、今日でも盛んな祝祭日の起源が暦と人間の営みの関係という観点からやさしく、しかも学術的な厳密さをもって説き明かされている。今後、この種の「不思議発見」では不可欠の文献となるだろう。
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