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線文字Bを解読した男
アンドルー・ロビンソン著/片山陽子訳

  • 日経サイエンス 06年1月号
  • (「森山和道の『読書日記』」より)
    森山和道氏評

    (前略)
    続けて伝記をご紹介する。現存するヨーロッパ最古の文字の解読と、解読者マイケル・ヴェントリスを描いた『線文字Bを解読した男』だ。ヴェントリスは言語学者ではなく建築家だった。彼はなぜ解読を成し遂げることができたのかという物語である。
    面白いところが3点ある。1つ目は彼が線文字Bについて興味を持つことになった、まったく偶然の出会い。2つ目は研究の進め方で、完全にオープンな形を取っていたこと。3つ目は基本的には論理なのだが、そこに天才の直感と飛躍を織り交ぜた彼の解読スタイルである。詳細はお読み頂きたいが、科学全般に通じる点がここでも浮上しているところが興味深かった。
    (後略)
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