山猿流自給自足
青木慧著
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神戸新聞(丹波版) 05年10月15日
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田舎暮らし10年 総決算 鋭い観察眼 随所に
丹波市市島町で自然に即した生活を体現しようと活動するフリージャーナリスト青木慧さん(69)が6年ぶりとなる新作「山猿流自給自足」(創元社)を出版した。千葉県から出身地へUターンして10年。手づくりで自宅を建築し、必要な分の農作物だけを育てる。青木さんは「10年間の活動の到達点で、次の10年への出発点となる一作。夢の実現に向け、まだまだ進化を続けたい」と意欲を燃やす。
青木さんは高度成長期の企業社会と人間をテーマに、「トヨタその実像」(汐文社)「金融大企業の背信」(新日本出版社)など三十作以上の著作がある。
「地球環境問題など理屈は明白でも、なかなか事が始まらない現実にいらだちを感じた」という青木さんは、十年前、自らが自然に即した暮らしに転換しようと決意。千葉県から移住し、自然を先生と仰ぐ「山猿流」を主宰、自宅を手づくりで建設するなど体験取材を進めながら、執筆を続けてきた。新作には、青木さんの十年間にわたる活動の記録と、自然に対する鋭い観察眼が随所に光る。
前作「ゼロからの山里暮らし」(あすなろ社)の出版から六年。青木さんは「自然についての知識、経験は驚くべきスピードで退化している。ジャーナリストとして、実践的で自然に沿った価値観を伝えたい」と話している。
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