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大阪力事典
橋爪紳也 監修/大阪ミュージアム文化都市研究会 編

  • 読売ウイークリー 05年12月11日号
  • 小林照幸氏評(ノンフィクション作家)

    論理的に「大阪」を考察する 通による"硬派"な大著

    地域力は47都道府県それぞれで語れるし、県民力なる言葉も当てはめられよう。出張の多いビジネスマン向けに、47都道府県の地域性を一冊にまとめたハンディサイズのガイド本も多いが、本著は「大阪とは何か?」を説く400ページ超の"硬派"の大著である。
    (中略)
    本書は大阪を論理的に考証する試みに成功した。事典と名付けただけに、A~Zのアルファベット26文字ではじまるキーワードで整理した工夫がまず評価できる。Aならば「Amuse Amaze」の頭文字で「喜怒哀楽の芸能・文化」と意訳し、Kは「Kitchen」で「なにわの台所」として項目を立てる。前者は大阪の文学、まんが、野外劇、OSKなど八つの項目を、後者はたこ焼き、食い倒れ、大阪市中央卸売市場などを解説する。
    (中略)
    1項目につき、最低2ページの紙幅を割く本書は、大阪を知る各分野の第一人者74人が執筆した。質と量のバランスが取れ、図版も多い。"硬派"だが、読み易く飽きないのは、やはり"大阪とはこういう土地柄だったのか!"という新発見のみならず、先入観や固定観念も氷解させるからだろう。
    (中略)
    タイトルには『Encyclopedia of OSAKA POWER』と、英訳も添えられた。私は、OSAKA POWERを「大阪の地域力」と、やはり訳したい。
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