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創元社NEWS*2021年7月号

朝起きる度に大谷翔平選手がホームランを打っている、そんな日々が続いています。私が学生だった頃、イチロー選手がマリナーズでヒットを打ち、中村俊輔選手がセルティックでアシストを決める、という一時代がありましたが、スポーツ好きにとってはその頃に匹敵するようなワクワク感で過ごす昨今ではないかと思います。
なかなかホームラン級のベストセラーを出すことは簡単ではありませんが、振り逃げで1塁まで全力疾走するような本作りをできればと思います。(それってどんな本? というツッコミはスルーしつつ)それでは今月のメルマガをお送りします。(A)

編集者の裏×裏・・・イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
新刊&近刊情報・・・絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。
営業部だより・・・営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。
「じんぶん堂」掲載情報・・・「じんぶん堂」に掲載された弊社記事をお知らせ。
 編集者の裏×裏(ウラジジョウ)
イチオシの新刊を担当編集者の声とともにご紹介。
 

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学 全5巻セット【7/14発売】
柴山元彦編著/寺戸真、西村昌能、和田充弘著 定価11,000円(税込)

地学教師でもあった宮沢賢治の作品やエピソードを手掛かりに地学を学びなおせる新感覚の参考書シリーズ、テーマ別詳細版が全5巻で登場。地学で扱う5分野(宇宙と天体、地球の活動、岩石と鉱物、地層と地史、気象と海洋)を1巻ずつ独立させ、中学・高校で学ぶ基礎内容をほぼ網羅。「銀河鉄道の夜」「楢ノ木大学士の野宿」などのメジャー作から「風野又三郎」「化物丁場」など隠れた名作まで、賢治の新たな魅力にも出会えます。

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担当編集者より
賢治の地学シリーズ累計8冊目、しかも今回は詳細版全5巻セット。もともと数学と理科を蛇蝎のごとく嫌っていた人間が、我ながら本当によく作ったな(作れたな)と思う。
地学は身の回りで起こるほとんどの自然現象にかかわっている。これまでにも何冊か地学本の経験はあったとはいえ、もう一度イチから勉強し直し、死にもの狂いで詳細版5冊の編集を終えた今では、大げさではなく、世界の見え方・とらえ方が変わったような気がする。一番変わったのは時間感覚だろう。以前は柴山先生と「活断層というのは比較的最近にも活動した断層で…」「最近ってどれくらいですか」「260万年前以降」「それはふつう“最近”とは言いませんよ」なんて話していたのに、今ではたかだか数十年、数百年程度では昨日の話のように思える。まるで達観したかのような口ぶりだが、むしろ、たとえば江戸・明治あたりからの話で「日本では昔から…」と表現されるのに耐えられないという、めんどくさい体質になってしまっただけである。有史以降に人類が作り出し、現在も社会を支配しているいろいろな文化や、システムや、概念なども、全て儚いマボロシみたいに思えてしまう(学問としての「地学」も書籍も、人類の生み出した文化なのだが)。編集者としてこれはこれで問題なので、ちょっとリハビリが必要であろう。
(O)
 新刊&近刊情報
絶賛発売中&これから発売予定の新刊ラインナップ。

アルケミスト双書 影の不思議 光がつくる美の世界【6/9発売】
ウィリアム・ヴォーン著/駒田曜訳 定価1,320円(税込)
 

ユングの神経症概念【6/18発売】
ヴォルフガング・ギーゲリッヒ著/河合俊雄監訳 定価4,400円(税込)

叢書パルマコン04 〈趣味〉としての戦争 戦記雑誌『丸』の文化史【6/18発売】
佐藤彰宣著 定価3,080円(税込)

叢書パルマコン05 大阪時事新報の研究 「関西ジャーナリズム」と福澤精神【7/14発売】
松尾理也著 定価4,620円(税込)

たくましくて美しい 糞虫図鑑【7/14発売】
中村圭一著 定価1,870円(税込)

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学③ 岩石と鉱物【7/14発売】
柴山元彦編 定価2,200円(税込)

C・G・ユングの夢セミナー パウリの夢【7/20発売】
C・G・ユング著/スザンヌ・ギーザ―編/河合俊雄監修 定価4,620円(税込)

大阪の問題集ベスト選 +要点集 第2版 大阪検定公式精選400問と出題傾向・対策【6/17発売】
橋爪紳也監修/創元社編集部編/大阪商工会議所協力 定価1,650円(税込)

認知行動療法で「なりたい自分」になる スッキリマインドのためのセルフケアワーク【6/18​​​発売】
高井祐子著 定価1,650円(税込)

フィールド言語学者、巣ごもる。【6/18発売】
吉岡乾著 定価1,980円(税込)
 

飯田線のEF58【7/14​​​発売】
所澤秀樹著 定価2,640円(税込)

 

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学① 宇宙と天体【7/14​​​発売】
柴山元彦編/西村昌能著 定価2,200円(税込)

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学④ 地層と地史【7/14​​​発売】
柴山元彦編/寺戸真著 定価2,200円(税込)

日本だんじり文化論 摂河泉・瀬戸内の祭で育まれた神賑の民俗誌【6/17発売】
森田玲著 定価2,750円(税込)

メンタルヘルス・ファーストエイド こころの応急処置マニュアルとその活用【6/18発売】
ベティー・キッチナー他著/大塚耕太郎他編 定価3,960円(税込)

恐竜研究の最前線 謎はいかにして解き明かされたのか【6/25発売】
マイケル・J・ベントン著/保田克博、千葉謙太郎、田中康平監訳 定価4,620円(税込)

すべてが武器になる 文化としての〈戦争〉と〈軍事〉【7/14発売】
石川明人著 定価2,200円(税込)

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学② 地球の活動【7/14発売】
柴山元彦編著 定価2,200円(税込)

宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学⑤ 気象と海洋【7/14発売】
柴山元彦編/和田充弘著 定価2,200円(税込)
 営業部だより
営業部員がお届けする、本が読まれる現場からの報告。


緊急事態宣言も解除され、徐々に書店へ営業に行く機会が増えてきました。
外回りの営業にとって、自社の書籍が購入されるのを目撃するときほど嬉しいことはありません。

先日、ある都内大型書店でのこと。
(以下、心の声)
「あ!うちの新刊の『フィールド言語学者、巣ごもる。』を立読みしている方がいる!
買って!買って!著者は国立民族学博物館、通称みんぱくに勤務しているフィールド言語学者の吉岡乾さん。ブルシャスキー語ははじめ、話者人口の少ない言語を調査しているの。前著『現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。』では現地の話を軽妙な語り口でユーモアたっぷりに紹介。満を持して刊行した続編なの。続編はフィールドへ行けなくなった著者の日常の様々な事柄を言語学者目線で眺めて、考えたことを綴ったエッセイ。言語学の知識をユーモアたっぷりに紹介しながら、言語の世界の豊かさを描き出した渾身の一冊なの。そうだ、そのまま買い物かごに入れてレジへ行くのだ…!って買わないのかい!」

その光景を書店員に見られていたようで、とても恥ずかしい思いをしてしまいました。
あなたも書店でこのような念を感じたことがありませんか?あったとすれば、それは私の仕業かもしれません。
(K.Y)
 「じんぶん堂」掲載情報
出版社と朝日新聞社による人文書のウェブサイト

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